研究拠点や工場で使う科学・計測機器と工具など工業用間接資材の引き合いが堅調だ。各種機器、間接資材を通信販売で扱うアズワンやMonotaRO(モノタロウ)の大手にとっては、備品の確保を通販で省力化できる点が評価を得ている。機器・資材通販大手は、顧客の購買意欲を自動化対応を備えた最新の物流拠点で支える。
研究用計測・科学機器などの通販が主力のアズワンは千葉市稲毛区の「プロロジスパーク千葉1」に、物流拠点を5月稼働予定だ。アズワンは5階建ての同施設のうち、1―2階に入居する。延べ床面積は約5万2000平方メートルで、延べ床総面積の約40%になる。井内卓嗣社長が「首都圏最後の好立地」とするように、高速道路網も整った周辺環境で都心へのアクセスもしやすい。施設内にはカフェテリアなどを備え、労働力確保にも利点が見込める。
千葉拠点の売りは自動化だ。自動倉庫や自動梱包(こんぽう)機、パレタイズロボットなどの各種設備を備える。アズワンはマテハン設備の投資に50億円程度を投じる。無人化対応などにより千葉では作業の約70%を自動化させる計画で「(中長期的に)売上高1000億円(2020年3月期は715億円見通し)を目指すための拠点」(井内社長)と位置付ける。
工具や間接資材を通販で扱うモノタロウは22年中をめどに、兵庫県猪名川町に物流拠点を設ける計画だ。6階建て施設「プロロジスパーク猪名川1」の1―4階を賃借する。延べ床面積は約13万平方メートル。同社最大規模となる新施設は工具などが約50万点保管できる。搬送用ロボットや梱包用自動装置などを取り入れる予定だ。
同社は14年稼働の尼崎(兵庫県尼崎市)、17年稼働の笠間(茨城県笠間市)など自前の物流拠点でも、自動化対応を加速している。モノタロウは18年に佐賀大学構内で無人店舗を開始するなど、新たな形態による販売にも着手している。
新型コロナウイルスによる感染症の拡大の影響は、機械関連を扱う通販大手も注視が必要な状況となる。それでも豊富な品ぞろえと素早い納品を実現する省人化運営による物流拠点はアドバンテージを生む。成長への階段を一足飛びで駆け上がってきた2社にとっても20年は、踊り場で小休止とならないために、踏ん張りどころの1年になりそうだ。
日刊工業新聞大阪支社・林武志
最終更新:3/28(土) 15:38
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