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旧ソ連時代は練習すら禁止だった極真空手出身のロシア人がミャンマーの英雄と決着戦

3/26(木) 17:50配信

テレビ東京スポーツ

 ロシアは隠れた格闘大国といわれている。 もともと格闘技が盛んな土壌で、レスリングやアマチュアボクシングではソビエト連邦時代時代から強豪国として知られていた。

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 柔道とレスリングを交配させたような組み技格闘技・サンボはロシア発祥の格闘技。モスクワなど主要都市には、この格闘技を教える公立学校もある。

 その一方で、MMAは独自の発展を遂げている。アマチュアの方が盛んな地域も多い。UWW(世界レスリング連合)主催の世界パンクラチオン選手権はロシア、ヴズベキスタン、カザフスタンなど旧ソ連エリアの選手が中心に運営されている。

 今春にもアウンラ・ンサン(ミャンマー)が保持するONE世界ミドル級王座に挑戦する予定のヴィタリー・ビッグダッシュ(ロシア)は極真空手の出身。知っての通り、極真空手は日本で生まれたフルコンタクト(直接打撃制)空手のルーツというべき格闘技だが、ロシアにおける歴史は苦難の連続だった。

 というのも、旧ソ連時代、極真空手は一時期爆発的な人気を誇ったが、政府から「国家を転覆させる危険な格闘技」と見なされ、練習や試合を一切禁止されてしまったのだ。合同練習している現場に踏み込まれたら、5年程度の実刑になってしまったというのだから練習するだけでも命がけだった。

 そういう暗黒の時代があったことをビッグダッシュも知っている。普通に練習できることだけでも幸せ。奇しくも、そのシチュエーションは新型コロナウイルスの余波で通常の練習すらままなない日本と重なり合う。

 過去ビッグダッシュとンサンとの対戦は1勝1敗。3度目の対戦が実現すれば、完全決着戦となる。ビッグダッシュはロシア格闘技界の歴史を背負った極真仕込みの上段回し蹴り(ハイキック)で、ミャンマーの英雄を沈めることができるか。


(スポーツライター 布施鋼治)

テレビ東京 ONE Championship

最終更新:3/26(木) 17:50
テレビ東京スポーツ

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