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厚底に履替え大躍進! 女子マラソンの新星・一山麻緒は「まだまだ速くなる」。進化の秘密を走りの専門家が解説

3/26(木) 12:14配信

REAL SPORTS

東京オリンピック女子マラソン最後の代表の座を掴んだのは、22歳のシンデレラ、一山麻緒だった。雨が降りしきる悪コンディションの中、日本歴代4位の2時間20分29秒を記録。陸上長距離界を席巻するナイキ社の最新「厚底シューズ」に履き替えての好記録だった。厚底シューズを走りのメカニズムの観点から分析するランニングコーチの細野史晃氏は、「成長著しい一山にとってはオリンピック開催延期もプラスになるのでは?」と期待を込める。一山の躍進、成長の秘密を聞いた。

(解説=細野史晃、構成=大塚一樹【REAL SPORTS編集部】)

女子マラソンの新星に秘められたポテンシャル

昨年9月に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で前田穂南、鈴木亜由子が代表権を獲得。オリンピックの女子マラソン日本代表の残り一枠は、1月に行われた大阪国際女子マラソンで日本陸連の設定記録(2時間22分22秒)を突破した松田瑞生に決まったと思われた。しかし、最終選考レースとなる名古屋ウィメンズマラソン2020で、フルマラソンは4回目の挑戦という新鋭、一山麻緒が松田の2時間21分47秒を上回る好記録で優勝。オリンピックへの挑戦権を得た。

2020年に行われる予定だった東京オリンピックの開催延期が正式に決まった現在、日本陸上競技連盟は代表の再選考は想定しないとの態度を取っている。

『マラソンは上半身が9割』などの著作を持ち、物理や解剖学、生化学などの観点からランニングフォームを科学的に解析しているランニングコーチ、細野史晃氏は、突如現れた女子マラソンのニューヒロインについて、「高橋尚子さん、野口みずきさん、二人の金メダリストに匹敵するポテンシャルの持ち主」と評価する。

「報道の扱いとして、『突然現れた』感があるとは思いますが、初マラソンとなった2019年の東京マラソンでは2時間24分台を記録していますし、注目の選手ではあったんです。MGCではレース終盤に失速して2時間32分台の6位と振るいませんでしたが、“きれいなフォーム”で走る選手だなと思っていました」

細野氏が着目したのは、一山のランニングフォームだった。

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最終更新:3/26(木) 14:22
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