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天国と地獄を分ける!? 人気車と残念なクルマの違いはここだ! 軽自動車編

3/26(木) 11:05配信

MOTA

2019年にデビューした新型車の中でも、好調に売れた人気車と残念なクルマがある。販売格差はなぜ生じたのか、同じカテゴリー同士の車種を比べながら探ってみたい。今回は軽自動車編だ。

■「タント」と「ミラトコット」を画像で比較する

軽自動車:ダイハツタントVSダイハツミラトコット

■先代型の欠点もしっかり解消! 子育て世代にも優しいダイハツタント
2019年に発売された新型車の中で、最も販売台数の多い車種が軽ハイトワゴンのダイハツ タントだ。
発売は2019年7月だが、先代型も割安な特別仕様車のVSシリーズを設定したこともあって好調に販売され、2019年にはホンダN-BOXに次ぐ売れ行きとなった。

タントは全高が1700mmを超える背の高い軽自動車であるため、N-BOXと同様に大人4名が快適に乗車できるほど車内が広く、後席を畳むと自転車なども積める。
また、後席側にはスライドドア、左側にピラーをドアに埋め込み、前後ともに開くと開口幅が1490mmに達した。

これらは従来型と同様の特徴だが、現行型は主力グレードの運転席に、540mmのスライド機能を採用し、ドライバーの移動性と左側のスライドドアを使った乗降性を高めた。
そのため、ワイドに開くスライドドアからベビーカーを持った状態で乗り込み、後席側のチャイルドシートに子どもを座らせ、そのまま運転席へ車内で移動できるのだ。

さらに現行型では、先代型の欠点も大幅に解消している。
先代型の後席は柔軟性が乏しく、床と座面の間隔も不足して足を前方に投げ出す座り方だったが、現行型では座り心地が良くなり着座姿勢も最適化された。

走りについては、先代型は操舵感が曖昧で峠道のカーブも曲がりにくかったが、現行型はプラットフォームを刷新して安定性も高めた。
安全装備も充実して、ターボ車では運転支援機能をオプション装着できる。

■価格も安心も両方ほしいなら、ミラトコット!
一方、同じダイハツの軽自動車でも、2018年6月に登場したミラトコットは伸び悩む。
ミライースは1か月に4500台前後を売るが、ミラトコットは約900台にとどまる。

今の軽自動車では、タントのような背の高い車種が売れ筋で、背の低い車種は全般的に低調だ。
背の低い軽自動車の売れ筋は、ミライースやアルトのような安全装備の充実する売れ筋グレードを110万円前後に設定した低価格車になる。

しかしミラトコットも買い得だ。
X・SAIIIは124万3000円だが、衝突被害軽減ブレーキ(緊急自動ブレーキ)に加えて、運転席&助手席エアバッグ、バイアングルLEDヘッドランプ、TFTマルチインフォメーションディスプレイ、キーフリーシステムなどを標準装着する。
ミライースX・SAIIIは110万円だが、前述の装備により、価格差の14万3000円はほとんど埋まってしまう。
質感の向上も考えると、ミラトコットはミライース以上に買い得だ。ところがダイハツは、そのアピールが全然できていない。

お買い得なのに伸び悩むミラトコットの訳は?

好調に売れるRAV4、カローラシリーズ、タントは、いずれも機能や装備を充実させて価格は割安だ。
その内容がユーザーにとって魅力的で、なおかつ市場への訴求も的確に行われたから販売台数も伸びた。

クルマの好調な売れ行きは、商品力だけでなく、販売方法や宣伝なども含めた総合力によって達成されるのだ。

[筆者:渡辺 陽一郎]

MOTA編集部

最終更新:3/26(木) 11:05
MOTA

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