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柔道、代表再選考の可能性 全階級決定後に議論…選手からは「アンフェア」の声

3/26(木) 6:00配信

スポーツ報知

 全日本柔道連盟(全柔連)が東京五輪の1年程度の延期を受け、代表の再選考を行う可能性があることが25日、分かった。既に男女14階級中、13階級が内定。残る男子66キロ級も全日本選抜体重別選手権(4月4、5日・福岡国際センター)を予定通りに最終選考会として実施するが、代表が出そろった後に改めて選考について議論する。日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は都内で取材に応じ、代表選考について各競技団体の判断を尊重する意向を示した。

【写真】無観客の中で五輪切符を争う丸山城志郎(左)と阿部一二三

 最強の陣容が整いつつあった柔道日本代表の顔ぶれが、白紙に戻される可能性が出てきた。男女13階級は内定。当初の予定では4月の全日本選抜体重別選手権で男子66キロ級の丸山城志郎(26)=ミキハウス=と阿部一二三(22)=日体大=の新旧世界王者による一騎打ちが決着し、14階級が出そろうことになっていた。

 だが、1年程度の延期が決まり、状況は大きく変わった。全柔連の中里壮也専務理事は取材に応じ「いろいろな意見はあると思うが予定通りに」と、全日本選抜体重別選手権を最終選考会として無観客で実施することを明言。大会まで時間の猶予がなく、まずは全階級を選び、その後、改めて代表選手の選び直しとなる可能性について、同専務理事は「(全階級が)決まったあとでもう一度議論する」とした。男子の井上康生監督も全柔連を通じてコメントを発表。選考について「強化委をはじめ関係する皆さんと慎重に協議を進め、なるべく早い時期にご報告できるように致します」と含みを持たせた。

 一方、選手からは疑問の声も上がった。男子60キロ級の高藤直寿(26)=パーク24=は自身のツイッターを更新。再選考となれば「単純に一度決まった選手と決めれなかった選手が試合するのはメンタル面でアンフェア。先に内定もらったのが不利になるのはおかしいし、スポーツはフェアであって欲しい」と指摘。「やる気は満々だけど、『分からない』状況は一番困る」と早期の判断を要望した。

 金メダル量産の使命を負った柔道は、リオ五輪後から全ての階級でハイレベルな争いを繰り広げてきた。その厳しさは大枠が固まった2月27日の会見で、井上監督が落選した選手を思い浮かべて男泣きしたほど。ただ、1年で力関係が変わる可能性も十分に考えられる。極めて難しい判断を迫られることになった。

 ◆柔道の代表選考 男女7階級で出場権は1人ずつ。「金メダルを狙える選手」を基準に3段階で選考した。第1段階は昨年11月に世界選手権とGS大阪を制した女子78キロ超級の素根輝が内定。第2段階は欧州でのGS2大会を終えた2月27日に、2番手以下との差が歴然と判断した男子66キロ級を除く12階級が内定した。最終選考会は4月の全日本選抜体重別選手権で、強化委の過半数の賛成で代表が決まる。

報知新聞社

最終更新:3/26(木) 13:14
スポーツ報知

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