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PCR検査 最前線に緊張感 新型コロナ拡大阻止へ「万全期す」

3/27(金) 8:35配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 東京での感染者急増など、爆発的拡大が懸念される新型コロナウイルス感染症。患者の感染の有無を判定する際の決め手となるPCR検査が、浜松市東区の市保健環境研究所など静岡県内3カ所の検査機関でも連日行われている。迅速、正確な検査により感染の拡大阻止の一翼を担う検査員は、緊張感を高め、作業に当たっている。

 「新型コロナウイルスは絶対にミスがあってはならない。陽性を扱う可能性もあり、一段と神経を使う」

 ウイルスの拡散防止のため陰圧された浜松市保健環境研究所の検査室で担当者は表情を引き締めた。防護服姿の職員が黙々と機器を操作し、検査の作業をこなす。

 同研究所では6人の職員が交代で業務に当たり、2月14日から3月25日までの間に143件の検査を実施した。これまで陽性は確認されていない。

 県疾病対策課によると、県内で検査を行っているのは同研究所と県環境衛生科学研究所、静岡市環境保健研究所(いずれも静岡市)で、累計検査人数は584人(1月22日~3月23日)に上る。風邪の症状などが出て保健所に連絡した後、外来を受診。医師の判断で検査に至るケースが多いという。

 国内感染が拡大し、検査数がさらに増加した場合でも対応できる体制を整えるため、浜松市はPCR検査用の機器を新たに1台購入する予定。県は、民間の機関への検査委託を計画している。

 ただ、安定した検査体制を維持するためには、人員の確保や業務に伴うストレスの軽減、試薬をはじめ検査に必要な資機材の確保など総合的な対応が必要になる。浜松市保健環境研究所の内藤康彦所長は「まだ終息は見えないが、状況の変化に対応できるよう万全を期したい」と話す。



 <メモ>PCR検査 DNAポリメラーゼと呼ばれる酵素の働きを利用し、任意の遺伝子を増幅して特定などにつなげる手法。結果が出るまでの時間が短く、精度が高いのを特徴とする。一方で、遺伝子が検出に必要な量に達しなかった場合は「陰性」となるなど、技術的な限界もある。PCRはポリメラーゼ連鎖反応の略。

静岡新聞社

最終更新:3/27(金) 8:35
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

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