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「快晴」「薄曇り」目視終わる 気象台、観測機械化に惜しむ声

3/27(金) 17:07配信

熊本日日新聞

 昼夜を問わず気象台職員が定時に自分の目で確かめてきた気象観測が2月2日を最後に終わった。気象衛星やレーダーによる観測の自動化に伴う終了だが、機械で判別できない「快晴」「薄曇り」などの記録は取れなくなる。長年の記録データが途切れることを惜しむ声も聞かれる。

 気象庁によると、これまでは全国各地の職員が3時間または6時間ごとに目視観測し、天気や大気現象を気象庁に通報(報告)。これが記録として蓄積されてきた。

 自動化に伴い、記録されるのは「晴れ」「曇り」「雨」「雪」など基本的な9種類。熊本地方気象台によると、熊本市中央区京町にある観測機器や気象衛星などのデータを組み合わせて観測し、気象庁に通報する。

 一方、「快晴」「薄曇り」「ひょう」「竜巻」「砂じん嵐」「にじ」などのほか、雲の量や形などの記録もなくなる。ただ、「黄砂」「降灰」など社会的関心が高い大気現象は状況に応じて目視観測を続けるという。

 熊本地方気象台は「技術の向上により、機器で総合的な把握ができるようになった。防災上も影響はない」としている。

 京都府にあった舞鶴海洋気象台で勤務経験がある熊本放送(RKK)の気象予報士、森明子さん(40)は「最初に覚えた仕事が目視観測だった。基本業務がなくなるのは寂しいし、これまでの記録が途切れるのは残念」。しかし、「時代の流れとして機械に頼るのは仕方がない」と話した。

 自動化は昨年2月、関東甲信地方で開始。今年2月から、全国の管区や中枢を担う気象台を除き、ほぼ全ての地方気象台や測候所で移行した。(渡具知萌絵)

最終更新:3/27(金) 17:07
熊本日日新聞

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