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克行氏、後援会幹部に現金手渡しか 昨夏の参院選前 「お車代と10万円入り茶封筒示された」 河井夫妻事件

3/27(金) 7:00配信

中国新聞デジタル

 自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)が初当選した昨年7月の参院選を巡り、克行氏が自身の後援会の複数の幹部に現金を直接渡していた疑いがあることが26日、分かった。幹部らは広島地検の任意聴取に受け取りを認め、一部は違法性の認識があったと証言している。公選法は選挙運動を原則無報酬と定めており、地検は同法違反(買収)の可能性があるとみて克行氏の立件も視野に捜査を進めているもようだ。

【図解】河井案里氏の参院選を巡る克行氏の現金手渡しの流れ

 案里氏陣営を巡っては、複数の陣営関係者に報酬が払われた疑惑もある。無報酬で選挙を支える立場の後援会に対しても、支援の拡大へ広く現金が渡っていた可能性が出てきた。

 衆院広島3区内にある後援会の幹部男性によると、公示2カ月前の昨年5月の大型連休中、克行氏と自宅近くで一対一で面会。10万円が入った茶封筒を示され「お車代」と説明された。「これはだめ」と突き返したが「変なことにはならないですから」と言われ、これ以上話がもつれるのは面倒だと思って受け取った。

 男性は案里氏の後援会にも属し、参院選の公示前はポスターの張り替えなどを担当。公示後は地元の後援会の電話作戦などを取り仕切った。中国新聞の取材に対し「違法性の認識はあった」と話した。2~3月にあった地検の任意聴取でも同様の説明をしたという。

 一方、広島3区内の別の地域で活動する後援会の幹部男性は、昨年5月中旬に克行氏から「会えないか。渡したいものがある」と連絡が入り、面会時にポスターなどと一緒に現金10万円を手渡された。男性はポスター張りをしたり、運転手のアルバイトをする人材を陣営に紹介したりしたといい、取材に対し「その分の経費と思った。小遣い程度という感覚」と違法性の認識は否定した。地検の任意聴取でも同じように説明したという。

 公選法は選挙運動を原則無報酬と規定。事前に届け出た車上運動員たちに限り上限付きで報酬を認める。現金を受け取った後援会幹部らの活動が選挙運動とみなされれば、公選法違反(買収)に当たる可能性がある。政治資金に詳しい日本大の岩井奉信教授(政治学)は「公選法で無報酬とされる行為は『選挙に関し』と解釈されている。現金の受領が公示前でも、選挙に関わる行為とされれば違法性を問われるケースもある」とみる。

 選挙運動とみなされない場合でも、公選法は選挙の候補者または立候補予定者が選挙区内の人や団体に寄付することを禁じており、現金のやりとりは公選法に抵触する可能性がある。

中国新聞社

最終更新:3/27(金) 7:00
中国新聞デジタル

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