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開成・柳沢校長が退任 4月から女子校の学園長に その転身理由とは?

3/27(金) 12:47配信

朝日新聞EduA

開成中学・高校の柳沢幸雄校長(72)が3月31日で同校を退任し、4月1日付で神奈川県鎌倉市の北鎌倉女子学園・学園長に就任する。同学園が24日、発表した。退任に合わせてEduA編集部は25日、柳沢校長にインタビューし、偏差値トップの男子校から女子校へ、都心から郊外へと、環境をがらりと変えた転身の理由や抱負などを聞いた。

自身も開成出身の柳沢校長が母校の校長に就任したのは2011年4月。東日本大震災直後で、同校は同年3月31日まで休校措置を取っていた。着任後、最初に手がけた仕事は学校を再開することだった。「開成での初仕事が学校再開で、最後の仕事が今回の新型コロナウイルスによる休校になった」と柳沢校長は感慨深げに話す。その後も巨大地震による津波被害に備えようと、一度は中止になった水泳学校を、避難訓練の要素を入れて復活させるなど、「危機管理対策」に力を注いできた。

「名物の激しい運動会もそうですが、リスクとのバランスを考えながら、学校行事や生活を通して子供たちが成長する機会を大事にしてきました」と柳沢校長。毎年5月の第2日曜日に開かれる運動会は、コロナ騒動で実施が危ぶまれる状況だが、生徒たちが自主運営や先輩後輩との交わりの中で大きく成長できるチャンスであることから、延期を含めて検討しているという。

9年間の在任中には、開成で学びたいけれども経済的理由で断念せざるを得ない受験生向けに奨学金制度「開成会 道灌山奨学金」を設けた。また高校卒業後に直接海外の大学を目指す生徒たちに対し、海外の有名大学からOBや入試担当者を招いて模擬授業や学校説明会、個別相談などを行う「カレッジフェア」も始めた。2019年には13人が米コーネル大や英ロンドン大などに合格、5人が進学している。

学習や子育てに関する著作も多く、教育界のご意見番としても広く知られた存在だ。近著の「男の子の『自己肯定感』を高める育て方」では、日本の高校生は世界一の能力を持つが、これから自己肯定感の高い他の国々の人々と肩を並べていくには、思春期の保護者の接し方に工夫が必要であることなどを述べている。

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最終更新:3/27(金) 16:02
朝日新聞EduA

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