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それでも僕は、旅に出る。(人生を味わう「ひとり旅」)

3/27(金) 20:12配信

DANRO

僕のひとり旅熱は収まる気配はなく、隙あらば旅に出る生活が続いています。今回、印象的だったひとり旅を振り返って、僕が旅の中で一番好きな瞬間を考えてみようと思います。(東松寛文)

【写真特集】インドーパキスタン国境の「フラッグシップセレモニー」を見る

※新型コロナウイルスの感染拡大により、外務省が2020年3月25日に全世界への渡航自粛を要請しています。本記事は僕の積年の旅への思いを綴ったものであり、直近の海外渡航を推奨するものでは決してありません。本記事で旅気分を味わっていただき、世界が落ち着いた頃にまた旅に出る方が増えたら嬉しく思います。

緊張状態が続く国境のセレモニー

僕が連載を始めてから一番印象的だった旅は、昨年のGWに行ったインド・アムリトサルです。インドーパキスタンの唯一の陸路の国境で、毎日日没時に行われる儀式を観に行きました。

カシミール地方の領有権をめぐって緊張状態が続く、インドーパキスタン。両国を結ぶ飛行機の直行便はなく、陸路の国境で唯一利用できるのはアムリトサル近くのワガ国境のみです。

そんなワガ国境では、毎日国境で閉門と同時に国旗を降す儀式「フラッグシップセレモニー」が行われます。それはインド側同様にパキスタン側でも行われており、その儀式を見るために、両国から数百、数千人もの人が国境を訪れると聞き、外国人も安全に観覧できると知った僕は、インド・アムリトサルへの渡航を決めました。

簡単な手荷物検査を受けて国境にたどり着くと、まずは、そこに観覧席があることに驚かされます。日没が近づくにつれて、観覧席は満員に。すぐ目の間に見えるパキスタン側にもたくさんの人が訪れています。

しかしながら、その会場には緊張感は一切見られず、怒号や罵声が飛び交うこともなく、むしろ楽しげな雰囲気。サッカーの試合の応援のような感じです。国旗を降ったり、フェイスペイントをしたり…(僕はどちらもさせられました)。

そして日没直前になると儀式がスタート。

両軍がそれぞれ登場して、隊列を作り、大観衆の前でパレードを行います。これには観覧席も拍手喝采。応援の声もどんどん大きくなります。パレードが進むにつれて、会場の盛り上がりも最高潮に。

すると、最後には閉ざされていた国境の門が開門し、両軍が国境スレスレでパフォーマンス。しかしながら息がピッタリなのです。幅約30センチの白線を挟んで、インド軍の兵士、パキスタン軍の兵士が見事にシンクロした動きでパフォーマンスを行います。そして最後の最後では、まさかの両軍の兵士がガッチリ握手を交わして、フラッグシップセレモニーは幕を閉じました。

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最終更新:3/27(金) 20:24
DANRO

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