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原作者が自ら解説! 働いても豊かになれないのは何故?!

3/28(土) 13:00配信

ニッポン放送

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第802回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)。

今回は、現在公開中の『21世紀の資本』をご紹介します。

大ベストセラーとなった経済書を完全映画化!

2013年にフランスで出版。日本でも2014年に発売されて世界的なブームを巻き起こした、フランスの経済学者トマ・ピケティによる経済書「21世紀の資本」が、まさかの映画化となりました。

本作には、作者のピケティ自ら映画制作に参加。脚色・監修・出演の3役をこなし、300万部の世界的大ベストセラーを紐解きます。

フランス革命、植民地主義、世界大戦、大恐慌、オイルショック、リーマンショック…。

300年にわたる歴史のなかで、社会を混沌とさせた出来事と経済の結びつき。いままさに、歴史は繰り返されようとしている…。我々はいかにして、この“経済の負のスパイラル”から抜け出せるのか。

トマ・ピケティをはじめ、ノーベル経済学受賞のジョセフ・E・スティグリッツ、ジリアン・テット、イアン・ブレマー、フランシス・フクヤマ他、世界をリードする経済学者たちが膨らみ続ける資本主義社会に警鐘を鳴らし、知られざる真実を暴いて行く…。

映画化にあたって難問だったのが、ピケティの唱えた理論をいかに具体的に映像化するかということ。

何しろ原作本は、728ページにもおよぶ大著。小難しい数式や図式が頻繁に登場し、“完読が困難な書”とも言われています。そんな書籍に書かれていることが、一般の人でも五感で理解できる作品として生まれ変わりました。

その画期的な作風に一役買っているのが、エンターテインメントの力。金融・経済をテーマにした作品として知られるオリバー・ストーン監督の『ウォール街』をはじめ、『プライドと偏見』『レ・ミゼラブル』『ザ・シンプソンズ』など、誰もが観たことのある映画や小説、ポップカルチャーを巧みに引用。

それらの作品のなかで描かれている時代背景を、“経済”の側面から解説するというユニークな手法を用いることで、“資本”の観点から過去300年の世界各国の歴史を切り取った経済エンターテインメントとして完成させたのです。

ピケティ氏自身は、自身の理論をもっと若い世代に届けたいという思いから、映画化に賛同したとのこと。世間に渦巻く格差社会への不満や政治への不信感。誰も正しく教えてくれなかった本当の答えが、この映画にはあります。

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最終更新:3/28(土) 13:00
ニッポン放送

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