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複雑構造でやさしさと飛距離をアップ。分解ヘッドから見えてくる最新アイアン「飛ばしのカラクリ」

3/28(土) 16:31配信

みんなのゴルフダイジェスト

近年ではドライバーだけでなくアイアンも進化を遂げている。ギアライター・高梨祥明に外見からはわからない、最新アイアンのカラクリを“分解ヘッド”とカットサンプルから説明してもらおう。

大きなフェース面を薄くしなやかにして反発性能をアップさせる。

現在のアイアンの構造は外見から見るよりもずっと複雑化している。今日は話題アイアンの分解ヘッドやカットサンプルを見ることで、その“進化”の狙いを説明していきたい。

【薄い・深いは軽い、分厚いは重たいと頭の中で変換してみよう】

現代アイアンのヘッド重量は7番アイアンでおよそ250~265グラム前後。その重さをヘッドの外周やソールに一生懸命振り分けることで、いわゆる“重心設計”なるものが行われている。大型ヘッドだからヘッド重量が重たいかといえばそうではなく、むしろ大型の方が軽い傾向。なぜなら、大型ヘッドアイアンのほうがシャフトを長く、軽く設定されることが多いからだ。

キャロウェイゴルフの話題作「マーベリック」アイアンの分解ヘッド(写真1)を見てみると、極めて薄いステンレスカップフェースを採用し、大きなフェース部が“軽く”作られているのがわかる。そしてフェースの裏側は複雑な肉厚になっている。打点分析に合わせてAIが計算した全領域高初速フェースだ。

ボディ部のフェース下側には重たいウェイトが柔らかい樹脂に包まれるようにはめ込まれている。フェースの裏側下部にも横幅いっぱいに樹脂。これで振動をコントロールし、エネルギーロスを抑えているわけだ。

ボディフレームは360°グルリと溝状に削れていて、慣性モーメントを大きく保ちながら少しずつ削った重量をソールやバックフェースに振り分ける。そうすることで番手ごとの適正重心設計がしやすくなるのである。

キャロウェイアイアンだけでなく、ヘッドの薄い箇所は軽くしたい部位で、分厚い箇所は重たくしたい部位だと考えて差し支えない。それは「ゼクシオ イレブン」の分解パーツ(写真2)を見てもよくわかる。

フェースは、薄いチタンフェース。これがかなり大きいのがゼクシオの特徴だ。そのまわりをステンレスのフレームボディが取り囲む構造。基本的には大きなフレームのテニスラケットに広範囲でたわむ軽い打球面があるイメージだ。トランポリンにシャフトをつけてボールを打っているようなものである。トランポリンのようにフレームをガッチリさせ、中心をしなやかに、軽く仕上げることでエネルギーロスを抑えることができるのである。

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最終更新:3/28(土) 16:31
みんなのゴルフダイジェスト

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