ここから本文です

なぜハンドルを「左切り」? 働く車がタイヤを斜めにして停車するワケ

3/28(土) 9:30配信

くるまのニュース

高速道路の作業車両がハンドルを切って停車するのはなぜ?

 高速道路の路肩に停車している工事車両や作業車両は、どれもみなハンドルを左に切って停めています。また、宅配便最大手のヤマト運輸のトラックも、停車時の「ハンドル左切り」がルールとされています。いったい、どんな意味があるのでしょうか。

【画像】悲惨な事故を起こさないために… 働くクルマがハンドルを切る様子(14枚)

 全国の高速道路では、2015年から2029年度末まで長期にわたる「高速道路リニューアルプロジェクト」が進められています。

 その関係で、高速道路上で工事車両を見かける機会も多くなっていますが、前出のとおり、路肩に停車している工事車両はどれもハンドルを左に切っています(=前輪タイヤが路肩側を向いている)。

 なお、タイヤが左を向いているのは工事車両だけではありません。事故処理のために駆け付けたパトカーやレッカー車両、高速道路の清掃用車両なども、みな路肩に停まっている時にはタイヤが左側を向いています。

 左ではなく、右に切られている場合もあります。高速道路の本線上で車線規制や事故処理をおこなうパトカーや、けが人の救護や搬送を行う救急車、中央分離帯に植えられた樹木の剪定作業や草刈りなどの作業に使われる車両の停車方法です。

 路肩とは反対側の追い越し車線上に停車した警察車両や作業用トラックなどは、どれもタイヤが「右側」(=ハンドルが右に切られている)を向いています。

 路肩だと左、追い越し車線だと右。このようにハンドルを切ってクルマを停めるのは、何か理由があるのでしょうか。

 じつは、ハンドルを左右いずれかに切る行為は、万が一、後続車に追突されたときの安全対策です。

 路肩で停車中にハンドルを左に切っていれば、追突されても路肩のガードレールなどでクルマが止まる可能性が高いですが、ハンドルをまっすぐにしていると、追突された際、本線上にまっすぐ押し出され、他車を巻き込む多重追突事故などに発展する恐れがあります。

 そのような二次災害的な事故を防ぎ、被害を最小限にとどめるためにハンドルを切って停めることが高速道路上では絶対的なルールとなっているのです。

 この独特のルールはいつ頃生まれたものなのでしょうか。NEXCO中日本に聞いてみたところ、「ハンドルを路肩側の左に切ることにより、他車が追突してきた場合、被害を最小限に抑えられるため、停車の際にはそのような対応を実施しております。

 ただし、これがいつ頃から実施されているかは、分かりませんでした。少なくとも日本道路公団時代から実施されているものと推測されます」という答えでした。

 いつの頃からかははっきりしないようですが、日本道路公団は2005年10月に解散しているので、遅くとも2000年代初頭にはルール化されていたものと思われます。

1/2ページ

最終更新:3/30(月) 10:38
くるまのニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事