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生活守る海岸林、維持を 平塚の住民、県に異例の保安林申請

3/29(日) 14:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 平塚市が海岸エリアで進める公園整備計画を巡り、周辺住民が飛砂防止機能がある整備予定地の樹林帯を「保安林」に指定するよう県に申請したことが28日、分かった。市は反発する構えだが、指定された場合は伐採や工事などに知事の許可が必要となり、計画そのものの行方を左右する可能性もある。行政や土地所有者以外の申請は「極めて珍しい」(林野庁)といい、海岸林の防災機能を巡る議論にも一石を投じそうだ。

 市の計画は、同市龍城ケ丘地区の約3ヘクタールに民間資本を活用して公園を整備する内容。2022年の供用開始を目指し、樹林帯の伐採をはじめ120台分の駐車場、24時間営業の店舗などを検討している。

 これに対し、周辺住民らは「海に近い住宅地は、樹林帯によって飛砂や塩害から守られている」と主張。樹林帯伐採に反対し、昨年11月に6020人分の署名を市長に提出するなど計画の見直しを求めてきた。独自調査を基に、海側で平均6・3メートルの風速が樹林帯を挟んだ陸側は平均0・2メートルに低減したとし、樹林帯が途切れるエリアは塩害も大きいとも指摘してきた。

 保安林指定の申請は抗議活動の一環で、同地区の海岸から500メートル圏内に住む住民47人が2月に提出した。県は受理し、今後は市の意見も聴取して指定の可否を審査するとしている。

神奈川新聞社

最終更新:3/29(日) 14:00
カナロコ by 神奈川新聞

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