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【フェラーリ308GTBとマーコス、ジェンセン】英編集部お気に入りのFRPスポーツを選出(3)

3/29(日) 7:20配信

AUTOCAR JAPAN

フェラーリ308GTB

text:C&SC Team(クラシック&スポーツカー・チーム)
photo:Olgun Kordal(オルガン・コーダル)/Max Edleston(マックス・エドレストン)/James Mann(ジェームズ・マン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

【写真】お気に入りのFRPスポーツ (60枚)

■1000台以下のFRPボディ

Alastair Clements(アラステア・クレメンツ)

クラシック・フェラーリのボディを作る光景を想像すれば、ハンマーを丁寧に打つイタリア職人の姿が浮かぶ。木製の台の上で、アルミニウムパネルを打ち出していく様子だ。

そこには、成形型の上に敷かれたグラスファイバー・マットに、樹脂を塗り込む作業はない。だからこそ、FRPボディのフェラーリ308が魅力的に感じてしまう。

誕生当初は、プラスティック製フェラーリとからかわれたこともあったが、今では特に価値あるモデルだと思う。何しろ、1975年のパリ・サロンでの発表から1977年にスチール製へと変更されるまで、作られたFRPボディは1000台以下と少ない。

レーシーな軽量版308を期待するかもしれないが、実際はスチールボディ版より113kg程度の差しかない。そのかわり、ピニンファリーナが生み出した、最も純粋でゴージャスなスタイリングをまとっている。

物議を呼んだベルトーネ・デザインのフェラーリ(ディーノ)308GT4を挟み、V6エンジンのディーノ246のクラシックな曲線美が生むインスピレーションを、瑞々しく反映している。

今回の308GTBは1976年製。オプションの16インチホイールと、アンサ製のクワッド・エグゾーストが華を添えている。

オーストラリア仕様の右ハンドル車で、2926ccのクワッドカムV8エンジンは、欧州仕様と異なりウェットサンプ。リア・ナンバープレートの周囲パネルがフラットなことが、FRP製だと見分けるポイント。スチール製ボディの場合、窪みが付いている。

バックライトがテールライト内ではなく、バンパーに付くことも特徴。エンジンカバーを開けば、FRPらしい織り目が表れ、チューブラー・シャシーにビスでボディが取り付けられているのがわかる。

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最終更新:3/29(日) 14:11
AUTOCAR JAPAN

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