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神木隆之介&内野聖陽が明かす "葛藤"と"癒やし"

3/30(月) 11:00配信

HOMINIS(ホミニス)

神木隆之介、内野聖陽が、4月18日(土)よりスタートする「連続ドラマW 鉄の骨」(WOWOWプライム)に出演する。

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同作品は、ベストセラー作家・池井戸潤の同名小説を実写化したもので、中堅建設会社の若手社員が奮闘する姿を、「談合は"必要悪"か」をテーマに迫力ある人物描写で全5話にわたって描く社会派エンターテインメント大作。主演を務める神木は池松組の若手社員・富島平太を、内野は平太の上司で池松組の常務取締役・尾形総司をそれぞれ演じる。

今回、撮影が始まったばかりの2人にインタビューを行い、台本を読んだ感想や演じる上での苦労、作品の見どころなどについて語ってもらった。

――最初に台本を読んだ時のご感想は?

神木「僕は普通の会社で働いたことがないので体験はしていないのですが、どの世代にも理不尽さを感じる瞬間や『正義って何なんだろう?』って思う時があると思うんです。そんな思いが詰まっていて、すごく心に刺さりました」

内野「談合というのは裏の世界のものなので、『面白そう!』って感じた一方で『私は談合推進派を演じるんですかっ!?』と(苦笑)。裏の世界で取引している姿というのはなかなか想像しにくいでしょう?でも、そこは原作小説がある強みで、その中の雰囲気を大事にしていこうと決意しました。まずはいろんなゼネコン絡みの事件などをひもといて談合の仕組みを勉強してから台本を読んだんです。そしたら、すごくドラマチックな構成になっている!『次の展開はどうなるんだっ』とページをめくる手が止まりませんでしたね。『鉄の骨』っていうと、社会派の超硬派作品!ってイメージを持たれるかもしれないけれど、とてもエンターテインメントな作りになっているので、多くの方に楽しんでもらえるんじゃないかな」

――作品では、登場人物たちの人間模様を描くと共に「談合は"必要悪"なのか?」という問い掛けもあります。

神木「無知ながら僕の個人的な意見になりますが、談合は犯罪だけど業界がそれで成り立ってきたというのが"必要悪"だと言われちゃうのかなって。談合というかたちではなく、法を犯さないもっと別のかたちで業界の人たちが苦しまなくても済むようなシステムができたらなって思いました。物語の中でもそれが平太の役目でもありますし、『新しいものにチャレンジして業界を変える』という平太の考えとちょっとリンクするところがありますね」

内野「もともとは適正な価格でより品質の高い物を作るための寄り合いみたいだったものが、一度しくみが作られちゃうとそこに利権なんかが絡んできて楽をする奴が出てくるという流れがあるようですね。ただ、僕は談合を推し進める役だからねぇ、徹底的に談合しますよ!(笑)」

――役を演じる上での苦労は?

内野「脚本が出来過ぎているくらいよく出来ていて、僕ら俳優がどう肉付けしていくかというのをしっかりしないと、骨組みだけになっちゃうから」

神木「展開も早いですしね」

内野「分厚い小説を5話に凝縮しているので展開が早くて面白いんですけど、説得力を持って描いていかなくちゃいけない。実は役者にとっては難しい挑戦だと思います。それぞれが(役の)人生を掘り下げないとね」

神木「表現しきれないですよね」

――自分の中にある正義とあらがえない状況の間で葛藤する役どころですが、最近のご自身で葛藤したことは?

神木「家に帰って寝るか買い物に行くかで、よく葛藤しています(笑)。『眠いんだけど、あの服見たいな。どうしよう...』って」

内野「そんなに面白い葛藤してないんだよなぁ...(笑)。真面目な感じになっちゃて申し訳ないのですが、今は作品の中で葛藤している感じですね。『尾形はこの路線でいいかな、それともあっちの路線かな』とか『この表現でいいかな?いやでも、5話全部通して考えるとこの表現は違うかな?』とか、ストーリーが巧みに仕組まれているので、演じていてその瞬間の気持ち良さばかりを追求してもいけないですし、かといって取り付く島もないような朴念仁にしてしまうのも良くないなと。試行錯誤、葛藤の繰り返しですね」

――逆に、リラックスできる瞬間はどんな時ですか?

内野「とあるドラマの影響で(笑)最近よく料理をするんですよ。始めるまでは面倒臭いなと思うんですけど、やりだすと無心になってやっちゃう。この間、スモークチーズを作ってそれを肴に友達とウイスキーを飲んだ時が一番リラックスしましたね」

神木「僕はキャンプです!今、家族内で流行ってるんですよ。食べたい時に食べて、飲みたい時に飲んで、話したい時に話して、寝たい時に寝るっていう、本当に自由気ままなことをやりに行くんです。都内に住んでいると時間の流れが早いけど、自然に囲まれてゆったりと何も気にせずに過ごすというのがすごく楽しいです。癒やされますね」

――ストーリーの中で大きなターニングポイントを迎える平太と尾形ですが、お2人のターニングポイントとなった作品は?

神木「ターニングポイントとなった作品は『桐島、部活やめるってよ』(2012年)ですね。撮った時が高校生で、その時は『残りの高校生活をどんなふうに過ごして、どういうふうに卒業していくんだろう』と希望にあふれていたんです。でも、公開された時は高校を卒業していて、希望はありながらも大海原に放り出されたような気持ちだったんです。作品の『このままでいいのか?』と自問させられるようなメッセージが、ブーメランのように自分に戻ってきたような衝撃を受けました」

内野「今までの作品でたくさんの監督さんや演出家さんと出会ってきたのですが、どの監督さん、どの演出家さんにも『あぁ、こういうふうにすると自分の演技ってこんなに変わるんだ!』という目からうろこの瞬間が絶対1回はあって、そういうことの繰り返しで今に至っているので、1人1人との出会いがターニングポイントかなと思います」

――最後に視聴者の方々にメッセージをお願いします!

神木「この作品には、『正義って何だろう?』って改めて考えさせられて、人それぞれの正義があって自分の正義が全てじゃないということを教えていただきました。『ゼネコンを舞台にしているので難しいのかな』と思われるかもしれないんですけど、見ていただいたらすごく人間的なドラマだと感じていただけると思います。熱かったり冷たかったり、いろんな感情にさせてくれるヒューマンドラマなので、ぜひ楽しんでください!」

内野「建設会社の業務部に平太が異動してくるのですが、そこは普通のサラリーマンの世界とはちょっと毛色というか匂いが違うみたいなんです。そこの気合みたいなものを僕は見せたいと思っていて、今ではなく2005年の『脱談合宣言』をした少し後という、ちょっと前の時代に、男たちが知恵をしぼりながら戦っている姿を見届けていただけたら。ちょっと違う毛色のサラリーマンものに期待してください!」

文=原田健 撮影=富田一也
スタイリスト(神木)=百瀬豪  ヘアメイク(神木)=MIZUHO(vitamins)
スタイリスト(内野)=中川原寛(CaNN)  ヘアメイク(内野)=宮本奈々

HOMINIS

最終更新:3/30(月) 11:00
HOMINIS(ホミニス)

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