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リハビリ中の日本ハム中島「復帰した日が僕にとっての開幕」

3/30(月) 7:56配信

道新スポーツ

 1月の自主トレ期間に左膝を痛め、リハビリ中の日本ハム・中島卓也内野手(29)が、復帰を目指して千葉・鎌ケ谷でトレーニングに励んでいる。患部の回復状況は一進一退。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズン開幕は再延期となったが、カムバックのめどは立っていない。人望厚い選手会長は、現状を正面から受け止め、暗いトンネルの出口を探す。

 毎日がケガとの戦いだ。動けば患部の痛みは増し、休めば治る。次のクールも同じ事を繰り返す。2月のキャンプ途中に1軍を離れてから優に1カ月以上が経過。いまだ回復の兆しは見られず、時間ばかりが過ぎ去っていく。

 「炎症はだいぶ良くなっている。でも動いたら2勤、3勤目と日に日に痛みが強くなる。今週から走ろうかな、となっても、結局痛いので止めようと。少し進んでは振り出しに戻る。その繰り返しで先が見えない。休んでも一緒なら、体の動きを、どう直すかの方が大事」

 練習メニューにも派手さはない。座った状態でのティー打撃に、短い距離のネットスロー。単調で地味な反復練習ばかりだが、表情に悲壮感は漂わない。

 「打撃練習も左足を使わずに打たないといけない。やれることは限られるけど、やれる範囲で技術を磨けばいい。今は(2軍打撃コーチの)小田さんとフォームを見直している。作り直すというか、元に戻すというか、ダメなところを見直している」

 患部の回復状況は一進一退。先行き不透明な日々を過ごす中で、新たな発見もあった。逆風さえ力に変える。昨年6月の左膝蓋(しつがい)骨骨折から、復活を目指してリハビリを続けるエースの姿が、中島を勇気づけた。

 「上沢はずっとリハビリをしている。あいつも先が見えないのに、スゲーなって。そんな姿を見てきたから、僕は少しでも打ったり投げたりできただけでうれしい。野球って本当に楽しいなって思える。気が付けたのは、ケガをしたから。考える時間が増えて、野球ができる喜びと楽しさを再確認できた」

 アスリートとはいえ、人間。リハビリの日々の中では当然、気持ちの浮き沈みも生まれる。順風満帆とはいえない時、大切にするのはプレッシャーとの上手な付き合い方。焦りを認めて不安を抑える。中島は自らと向き合う時、無心になる。
 「悲壮感はもう、通り越した。キャンプ中は『何やってるんだろう』ってなったけど。最初は3月20日の開幕に間に合わせようと思ったが、それも逆に重圧になった。今は一日、また一日と、できることをやるだけ。復帰した日が、僕にとっての開幕。試合に出られるようになったら、しっかり元気な姿をみんなに見せたい」

 人望厚い選手会長は、沈みがちになりそうな時でも、ユーモアを忘れない。

 「全く動かないので体脂肪率が上がってきた。運動量が少ないので、汗をかけない。寮に住んでいるのでお酒も飲まず、節制してる。脂肪が増えたら嫌だから、夕飯は米を抜いている。心がけているのは健康的な食事かな」

 開幕は再延期となり、ペナントレースは過密日程になることが予想される。強い精神力を持つ背番号9の復帰があれば、日本ハムはタフなシーズンも乗り切れる。

最終更新:3/30(月) 7:56
道新スポーツ

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