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【特集】新型コロナ影響で“売上97%減”...創業100年超の老舗ホテルの苦悩 キャンセル相次ぎ大打撃

3/30(月) 18:46配信

MBSニュース

新型コロナウイルスの影響で、全国の旅館やホテルが集客に苦戦しています。いつまでこうした状況が続くのか先は見えません。打開策はもちろん、目立った支援策もなく、とうとう3月の売り上げが、去年と比べて97%減少したという老舗ホテルも出てきました。

台帳は“ほとんど真っ白”に

創業100年を超える奈良県桜井市の『多武峰(とうのみね)観光ホテル』。約40ある客室からは桜や紅葉の名所「談山神社」を一望できます。

ホテルの一番の自慢は料理です。「義経鍋」は奈良県の名物料理百選の第1位にも選ばれたことがあります。

そんな多武峰観光ホテルは、創業以来、積極的に修学旅行生を受け入れてきました。3月は元々、高校の修学旅行や大学のゼミ旅行、小学校の修学旅行、勉強合宿などで予約が埋まっていました。ところが、政府の一斉休校の要請により、こうした予約がキャンセルとなってしまったのです。

「(台帳は)ほとんど真っ白ですね。キャンセルの斜線が続いているような形でございます。本当にもう…何をしたらいいのかというような状態ですね。だんだん4月、5月のキャンセルも出てまいりました。早いところで6月のキャンセルも出ております。」(ホテル従業員)

3月の売り上げは例年2500万円~3000万円ほどでしたが、今年は100万円にも届かず、前年比3%にまで落ち込む見込みです。

「今回が一番ひどい状況。最悪の事態も…」

多武峰観光ホテル・3代目支配人の上村晃生さん(59)は、20年以上前に父親から経営を引き継ぎ、このホテルを守ってきました。

「過去にも色んな震災とか災害はありましたし、経済的に不況の時期とか色々ありましたけど、私の知る限りでは今回が一番酷い状況ですね。」(多武峰観光ホテル・支配人 上村晃生さん)

人気の大浴場もしばらく使われていません。感染症対策としてホテルのあらゆる所に消毒液を置き、手の消毒の仕方を紹介したパネルを設置しましたが、客足の回復には結びついていません。

「安全が第一なので、無理にお越し下さいみたいなことは言えませんけど、とにかく1日でも早く事態が収束して、またお客様にお越しいただけるように早くなって欲しいと思っております。」(多武峰観光ホテル・支配人 上村晃生さん)

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最終更新:3/30(月) 18:46
MBSニュース

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