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ゼンマイ切れを“動き”で抑止するユニークな腕時計を発見!/PEDROZO&PIRIZ(ペドロゾ&ピリズ)

3/30(月) 7:10配信

ウオッチライフニュース

 2020年を迎えて間もなく、まさに新進気鋭の高級時計ブランド設立のニュースが発表された。その名もペドロゾ&ピリズ。
 エイドリアン・ペドロゾ(Adrian Pedrozo)氏が立ち上げたスイスのブランドであり、ブランド名は父親と母親の姓を組み合わせたもの。
 ブランド名の由来でもある“二重の姓”、転じて二重性は、ペドロゾ&ピリズのブランドにおいて時計作りにおける重要な指針になっているという。

 エイドリアン・ペドロゾ氏曰く、ブランドのデビュー作となるPP01は1930年代のニューヨーク建築とキネティックアート(動く美術作品)に触発されたコレクションで、ダブルフライング・トゥールビヨンを搭載したモダンなスタイリングの腕時計となっている。

 1930年代のニューヨーク建築は、それ以前とは劇的に変化したと言われる。超高層ビルに象徴されるように建物はどんどん高くなり、ニューヨーク街は幾何学的デザインの建物が並ぶこととなった。

 PP01では、こうしたアプローチからレクタンギュラーケースの、しかも極めて直線的な造形を持つケースを採用している。

 では、もうひとつのコンセプトであるキネティックアートはどこに反映されているのかといえば、それは言うまでもなくダブルフライング・トゥールビヨンだ。

 二つのトゥールビヨンはディファレシャルギア(差動機構)によりそれぞれの精度を平均化している。
 搭載する手巻きムーヴメントのパワーリザーブは約3日間だが、時計にはパワーリザーブインジケーターがない。 
 しかし、非常に独創的なシステムにより、パワーリザーブが残り2時間になると、二つのフライングトゥールビヨンうち、ひとつが止まり、片方だけが駆動する。これにより視覚的にゼンマイの巻き上げタイミングをユーザーに伝えるわけだ。

 ちなみにこの個性的なムーヴメントは、ヌーシャテルとラ・ショー・ド・ フォンの間に位置するレ・ゾー・ジュヌヴェにあるル・セルクル・デ・オルロジー(Le Cercle des Horlogers)社によるもの。

 同社はクリストフ・クラーレや共振現象を二つのテンプで実現したレゾナンス機構で知られるアーミン・シュトロームとも関係が深いメーカー。 なるほど、なんともユニークな機構をもつムーヴメントというのも納得である。

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最終更新:3/30(月) 7:10
ウオッチライフニュース

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