ここから本文です

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐカギ。いま本当に必要な「ソーシャル・ディスタンシング」とは?

3/30(月) 22:12配信

ELLEgirl

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって、防疫官や著名人、さらには今夜一緒に飲みに行く予定だった友人までもが「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略=社会的距離を保つこと・他人との接触を避けること)」の必要に迫られている。けれど、その言葉が実際のところ何を意味するのか、そしてなぜ私たちが今すぐ従うことが重要なのかについては、多少の誤解があるかもしれない。そこで、今知っておくべきこのキーワードについて、いま一度解説。専門家によると、ウイルス感染拡大を遅らせるのに役立つ可能性があるという。

【写真】海外セレブもコロナ対策を本格化!マスクスタイルや手洗い方法を公開中

ズバリ、何を意味するの?

アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、この「ソーシャル・ディスタンシング」を「集団での集まりを避け、できるだけ人との距離(約6フィートまたは2メートル)を保つ」と定義している。これが、多くの大学が春学期をオンライン講義で済ませ、ブロードウェイの公演が中止され、アメリカの映画館では普段の半分の人数でしか上映できない所以だ。

新型コロナウイルスの感染から身を守る最前の方法は、手を洗い、人ごみを避け、体調が悪くなった場合は自宅で安静にすること。

どうすればいいの?

人から人へと感染する細菌の数を最小限に抑える努力がカギを握る。シラキュース大学の疫学者で公衆衛生学准教授のデビッド・ラーセン博士は、「他の人と交流する際、私たちは常に微生物(細菌やウイルス)を交換しています」「そのため、それぞれの相互作用には感染の可能性があり、感染症が流行している場合、その相互作用を減らせば感染の可能性を減らすことができるのです」と語る。博士は、基本的に1人の人がソーシャル・ディスタンシングを実践すれば自分の身を守ることができるが、コミュニティ全体が実践すれば、その過程でウイルスを阻止できる可能性があるという。

実際に、2つのベル曲線を特徴とするグラフをオンライン上で見ることができる。1つは医療機関のキャパシティを示す水平線を越えて急勾配で上昇・下降するものであり、もう1つは上昇と下降がより穏やかで、水平線を越えないもの。つまり現在の状況が前者で、保護対策を強化すると後者のようなカーブを描くことになる。

アメリカの医療機関では、一度に限られた重症例にしか対応できないため、もし新型コロナウイルスがあまりにも急速に広がれば、大問題に発展してしまう。専門家によると、コロナウイルス感染症の患者のうち10~20%が入院を必要とする可能性があるという。ラーセン博士は「これだけの入院数があれば医療システムを圧迫し、必要とするすべての人々に十分なケアが提供できない状況に陥るということです」「イタリアで起こっているように、人工呼吸器を必要とする人々が生き延びるために十分な設備がない場所で、医者が誰に人工呼吸器を付けるかを決めなくてはいけないような状況は避けたいのです」と語る。また、医療従事者(医師、看護師、技術者など)が感染し始めると医療の質が低下し、死亡率が上がる可能性もあると博士は指摘する。グラフの曲線が上昇するのを待ってから対策を講じるのでは、効果を上げるには遅すぎるが、適切な対策を講じることで「曲線を平坦化する」ことができる。

1/2ページ

最終更新:3/30(月) 22:12
ELLEgirl

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事