新型コロナウイルスの感染拡大を受け、LINEなどを通じて「4月1日にロックダウン決定」などという情報が拡散している。こうしたメッセージは「テレビ関係者と大使館経由の情報」などと記されており、拡散を呼びかけるチェーンメールの形式を取っている。政府はこれを公式に否定しており、注意が必要だ。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】
拡散している内容は、BuzzFeed Newsが確認した限り、複数のパターンがある。
「今晩か明日の晩に緊急事態宣言が出るみたい」「4月1日からロックダウンという発表がある」などとされている。
「発表後、食糧日用品ドッと買いに行くので早めに」「食品今のうちに買っておいた方がいいそうだぞ」などと呼びかけている。
どちらも「テレビ局のプロデューサーからの情報」「テレビ関係者と大使館経由の情報」などと呼びかけられており、「大切な人に回してください」「生きよう!」などと結ばれている。
この噂について、菅義偉官房長官は3月30日の会見で「まず、そうした事実はありません。明確に否定しておきます」と明確に否定している。
「現在国民の皆さんには大変なご不便おかけしていますが、それは緊急事態宣言のような厳しい措置を回避するためのものであります。現状ではまだ緊急事態宣言が必要な状態ではない。このように考えております」
そのうえで、緊急事態宣言については多方面からの専門的な知見に基づき慎重な判断をするとともに、国会に知らせるとし「そうした手続きに入った事実もありません」と言及。以下のように強調した。
「色んな噂が流れていますけども、そうしたネット上のものは、これは事実と違うと明確に申し上げておきます」
噂には「権威づけ」や「又聞き」が伴うことが多い。噂の専門家である中央大教授の松田美佐さんは、BuzzFeed Newsの以前の取材(2019年3月)にこう語っている。
「役人や社長から聞いた、マスコミの知り合いが言っていた……など。もしくは親しいネットワークを強調することもありますね。友達が言っていた、などもその典型です」
新型コロナウイルスをめぐっては、同じようにLINEを介して「お湯を飲めば予防できる」というチェーンメールが広がった。この時も「研究所から」「看護師から」などという権威づけがなされ、又聞きの形がとられていた。
逆にいえば、そうしたデマを見抜くひとつの要素でもあると言える。さらに拡散の多くは「善意」によって引き起こされていることにも注意が必要だ。松田さんは当時の取材で、こうも語っていた。
「善意が必ずしも良い結果をもたらさない。事態をより混乱させたり、社会を不安にさせたり、誰かを傷つけるおそれだってある。そういう『善意の恐ろしさ』を、忘れないようにしてほしい」
最終更新:3/30(月) 23:57
BuzzFeed Japan































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