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あと4カ月が1年以上に…水谷よ「君ならできる!」気持ち切らさなければ混合で伊藤美誠と「金メダル」

3/30(月) 6:40配信

中日スポーツ

東京五輪で代表引退を表明

 卓球男子で東京五輪代表に内定している水谷隼(30)=木下グループ=は、五輪の延期発表後に「I can do it」とのコメントを添え、老け顔に加工した自身の写真をツイッターに掲載。かねて東京五輪での代表引退を表明していたベテランの不安を逆手に取った投稿は話題を呼んだ。五輪に4大会連続で出場したTリーグチェアマンの松下浩二さん(52)が本紙の電話取材に応じ、水谷の気持ちさえ切れなければ伊藤美誠(19)=スターツ=と組む混合ダブルスが「日本勢で金メダルに一番近い」と太鼓判を押した。

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ベテランには延期の精神的ショックは大きいー。松下さんはそう語る。

 「伸び盛りの若い選手とベテラン選手とでは延期の与える影響が大きく違う。7月の東京五輪まで『あと4カ月』とストイックに取り組んでいる中での突然の延期決定は、引退を考えている水谷のようなベテランは受け止めるのがつらかったと思う。『この練習をもうあと1年も続けないといけないのか。耐えられるかな』という思いがあふれてくる。

 42・195キロのフルマラソンに例えるなら、35キロまで走ってきて『あともう少し』と思ったら、ゴールが急に延ばされてしまうようなものだ。折れそうな心をどう奮い立たせて走りきるか。

 僕自身は36歳で臨んだアテネが最後の五輪となった。しかし、僕と水谷とでは置かれている状況が違う。僕自身はベストを尽くしたと思っているが、水谷の場合はさらに結果が求められる。日本卓球界も国民も金メダルを期待し、本人も狙っている。一日一日の重圧が全然違う。今、ここでもう一度モチベーションを高められないと、心が折れてしまいかねない。ベテラン選手の現状維持は、今まで以上の努力が求められる」

肉体的に問題ないが、けがは心配

 「ベテラン選手にとってやっかいなのは体のケア。若いときはどんなに追い込んでも翌朝に起きると、かなり疲れが抜けている。30歳を超えるとそうはいかない。故障しないよう、体のケアに手間がかかる。食事にも気を配るなど、いろいろとやることが多い。

 水谷は腰が悪いのだろう。最近、腰にベルトを巻いて試合をしている。『ボールが見えづらい』と目にも問題を抱えている。けがが最大の心配事だ。

 ただ、水谷は10代から活躍し、能力はずばぬけている。並の選手ではない。リオデジャネイロ五輪のような切れ味はなく、ピークは過ぎていると思うけど、代わりとして台頭する若い選手はまだいない。世界の強豪選手を見渡すと、ドイツのボルは39歳、ベラルーシのサムソノフは43歳だ。リオ五輪で金メダルを取った中国の馬龍は31歳、現在世界ランキング1位の許シンは水谷と同じ30歳。肉体的には大丈夫だろう」

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最終更新:3/30(月) 6:40
中日スポーツ

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