独メルセデス・ベンツは3月27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、自社の生産設備を使用した医療機器製造に乗り出すと発表した。
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コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。今やWHOがパンデミックを宣言。流行の中心も欧米に移るなど、目まぐるしい展開を見せている。人工呼吸器など医療機器の不足も指摘されるなか、ドイツのプレミアムブランド、メルセデス・ベンツは、ウイルスとの戦いに向けて持てるすべての力を注ぐ構えだ。
自動車製造ラインで医療機器が製造できるものかと不思議な感じもするが、キーとなるのは3Dプリンター技術。今日の自動車製造では、プロトタイプの開発や小規模な試作品生産など様々な工程で3Dプリンターが用いられており、各自動車メーカーにはそうしたテクノロジーに関するノウハウが集積されている。メルセデス・ベンツでは、約30年の歴史に裏打ちされた技術で、毎年15万に達する樹脂製品や金属製品を3Dプリンターで製造しており、今回この製造能力が医療機器へ振り向けられることとなる。
発表によれば、メルセデスの設備は熱溶解積層法や光造形法など4種のプリンティング技術に対応し、樹脂粉末や金属粉末を積層して様々な部材を迅速に造形可能。実際の製造開始は医療機器メーカーからのオファー次第とのことだが、今後、さらに医療機器へのニーズは高まっていくだろうから、現場にとって大きな助力となることは間違いない。
既に自動車メーカーでは、トヨタが人工呼吸器の増産支援に乗り出したほか、ゼネラルモーターズもトランプ大統領の命令で同装置の生産を開始すると報道されている。また、ドイツではイタリアの重症患者受入れも開始したとのことで、官民や国境というボーダーを超えた対応が急速に進んでいるようだ。
自動車業界を取り巻く環境も日々厳しさを増しているが、世界が危機に瀕している今こそ、グローバルな自動車産業の底力発揮に期待したい。
株式会社カービュー
最終更新:4/6(月) 11:55
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