三嶋くろねさんのイラストは、テレビアニメ化もされたライトノベル『この素晴らしい世界に祝福を!』や『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』など、繊細な色使いと柔らかみのある質感が特徴で、多くのファンから支持を得ている。そんな三嶋さんがイラストを手がけた『すべては装丁内』は、これまであまり取り上げられることのなかった“ブックデザインの世界”を描いたストーリーで、主人公の新米編集者など登場人物をいきいきと描き、作品を盛り上げている。
【画像】ギュッ…胸元で原稿を大事そうに抱える主人公・可能子ほか、ラノベ神イラスト集
■原作は、「本のデザインはこんな感じで決まっていくんだ…」と、新鮮な気持ちで読んだ
――今回『すべては装丁内』のイラストを担当するにあたり、どのタイミングで原作を読まれたのでしょうか?
【三嶋】本作に限らず、お仕事としてイラスト制作を引き受けた場合は、本格的に作業に取り掛かる前に読ませていただいています。「編集さんやデザイナーさんは、こうしたやり取りを何度も繰り返して、ひとつの作品を生み出しているんだな…」ということがすごく丁寧に描かれていて、感銘を受けました。
――特に印象に残っているポイントはありますか?
【三嶋】著者の木緒なち先生がデザイナーでもあるので、主人公の編集者と、相対するデザイナーのやり取りがリアルに描かれているのが印象的でしたね。私自身も、これまで何度かライトノベルのお仕事はさせていただきましたが、デザイナーさんと直接やり取りをする機会はなかったので、「本のデザインはこんな感じで決まっていくんだ…」と、新鮮な気持ちで、最後まで一気に読ませていただきました。
――主人公の新人編集者・甲府可能子と、ドSで偏屈な装丁デザイナー・烏口曲のキャラクターデザインは、どのようにして思いつかれたのでしょう?
【三嶋】木緒先生からいただいた設定資料をもとに、デザイン案をいくつか考えて。そこから決めていきました。可能子の場合は「髪型はセミロングで髪留めをつけている。いつもはスーツか高校生のような服装。目は大きく丸く、愛嬌がある」という指定でしたので、髪型のパターンもいくつか出して。それ以外は指定通りに…といった感じです。烏口は、容姿についてがっつり指定があったので描きやすかったですね。私の場合、異世界もののイラストを描くことが多いんですけど、今回はそうした特徴は極力抑えて。現代の日本が舞台の物語なので、日常系作品の雰囲気が出るように、意識してデザインを起こしました。
――表紙で描かれている可能子のパンツスーツ姿は、フレッシュ感もあり、彼女のイメージにぴったりな衣装ですが、ファツションや髪型などは、どのようにして思いつかれたのですか?
【三嶋】本作の場合、最初に原稿をいただいた時点で、可能子の容姿や性格はほぼ決まっていたんです。ですので、その要望に合いそうなスーツや髪型をインターネットで検索して。しっくりくるものにアレンジを加えて、デザインに落とし込んでいった…という次第です。
最終更新:4/3(金) 9:26
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