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世界5億人が感染した1918年のパンデミック、歴史から学ぶ新型コロナへの対抗策

3/31(火) 10:00配信

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ドイツの「コロナパーティー」、欧州で感染が拡大する理由

拡大が止まらない新型コロナウイルス感染。米ジョンズ・ホプキンス大学の特設サイトのデータによると、3月24日時点、世界の感染者数は38万人、死者数は1万6500人を超えた。

感染者最多は中国で8万1514人。次いで、イタリア6万3927人、米国4万6332人、スペイン3万5136人、ドイツ2万9056人、イラン2万3049人、フランス2万123人、韓国9037人、スイス8795人、英国6726人、オランダ4764人、オーストリア4474人、ベルギー3743人、ノルウェー2625人、カナダ2088人、ポルトガル2060人、スウェーデン2046人など。

つい最近まで韓国を中心にアジア圏における感染者急増に関心が集まっていたが、ここにきて欧州と米国における感染拡大が顕著となり、連日各国メディアがその状況を報じている。

イタリアの動向が注目されがちだが、スペイン、ドイツ、フランスなど隣国でも感染者が2~3万人に達し、予断を許さない状況だ。

なぜ欧州でここまで急速に感染が広がったのか。要因の1つとして、人々の危機意識の薄さが考えられる。この意気意識の薄さが当局の対応遅れや人々の感染リスクを高める行動につながり、感染が爆発的に拡大した可能性がある。

欧州・米国とアジアにおける危機意識の差を生み出している要因の1つとして考えらえるのが、SARSの体験・記憶だ。2002~03年にかけて、中国や香港、シンガポールで猛威をふるい、8000人以上が感染、774人が死亡した。

様々な報道を見ていると、SARSも今回の新型コロナ・パンデミックのように世界中に拡散した印象を受けるが、実はそうではない。欧州ではほんの数件、アフリカや中南米に至っては感染例が報告されていないのだ。アジアではSARSは身近に迫る脅威となり、人々の記憶に焼き付いたはず。

一方、感染が広がらなかった欧州では、対岸の火事として、ほとんど記憶に残らなかった可能性がある。

ドイツの「コロナパーティー」は、そうした危機感の薄さを示す最たる例といえるだろう。普及不要の外出自粛が求められるドイツだが、若者が公園に集まり、大音量でパーティーを開いているという報告が多数相次いでいるのだ。

クラブが閉鎖されたこと、また学校が休校になっていることもあり、屋外で自主的にパーティーを催す若者が後を絶たないという。もちろん若い世代にとってSARSが起こったのは生まれる前後のことで記憶がないのは当たり前だが、親世代の危機意識が影響していることは否めない。

新型コロナウイルスはもはや抑え込む(contain)ことはできないと判断され、当局・専門家らのフォーカスは感染速度を緩めること(flatten/slow the curve)にシフトしている。

この状況下、コロナパーティーのような多数の人々が集まるイベントは最悪の状況につながる可能性があり、当局はより厳しい規制を設けることが求められる。

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最終更新:3/31(火) 10:00
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