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『めぐり逢えたら』即興演技も見所!トム・ハンクス&メグ・ライアンの古き良きロマンチック・コメデイ

3/31(火) 17:01配信

CINEMORE

ハンクス夫妻は無事にコロナから生還した!

 3月末、オーストラリアで最新作を撮影中に新型コロナウイルスに感染し、治療を続けていたトム・ハンクスが、撮影に同行していて同じく新型コロナウイルスに感染した妻で女優のリタ・ウィルソンと共に、無事治療を終えてアメリカに帰国した。

 帰国後、ハンクスはツイートを更新し、以下のようなメッセージを残している。「やあ、みんな。私たちは今帰宅し、アメリカの他の地域と同じように、適切な場所への避難と社会的距離を守り続けています。私たちの治療に尽力してくれたオーストラリアの皆さんに感謝します。」

 今や感染者が日を追う毎に増加し、対ウイルスとの戦いの最中にある世界の人々を、夫妻の帰還が勇気づけたのは確かだ。改めて、スターの発信力の大きさを実感する。そこで今回は、ハリウッドのオシドリ夫婦と呼ばれて久しいトム・ハンクス&リタ・ウィルソン夫妻の足跡を振り返ってみたい。

改めて、夫妻の足跡を辿ってみると

 そもそも、2人が出会ったのはABCのTVシリーズ『Bosom Buddies』(80-82)のスタジオだったが、その時は互いに意識はしてなかったという。それから4年後『ピース・フォース』(85)での再共演を機に交際を初め、’87年にハンクスと前妻サマンサ・ルイスの離婚が成立、翌88年に2人は結婚する。

 以来、『虚栄のかがり火』(90)やハンクスの監督&脚本デビュー作『すべてをあなたに』(96)等で夫婦共演を果たしつつ、『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』(02)や『マンマ・ミーア!』(08)等のヒット作を共にプロデュース。夫妻は、スティーヴン・スピルバーグ&ケイト・キャプショー夫妻と共に世界癌研究基金(WCRF)の名誉共同議長を務める等、ボランティア活動にも熱心に取り組んでいる。

『めぐり逢えたら』でのウィルソンの即興演技

 そんな2人の共演作の一つが『めぐり逢えたら』(93)だ。ハリウッドに一時代を築いたロマンチック・コメディ、略してロマコメの代表作である。ハンクスは最愛の妻を亡くしてシアトルで息子ジョナと2人で暮らす建築家の父親サムを、そして、ウィルソンはサムの姉、スージーを演じているのだが、スージーに与えられた役割は大きい。なぜなら、彼女の長いモノローグが映画の鍵になっているからだ。

 スージーと夫のグレッグ(ヴィクター・ガーバー)は夫婦してシアトルにサムを訪ねた際、サムからこんな話を聞く。サムがラジオの”お悩み相談コーナー”で妻を亡くした悲しみを告白した途端、全米中の女性から膨大なラブレターが届き、その中の1通には、バレンタテイン・デーにニューヨークのエンパイア・ステートビルの屋上で待ち合わせしたいという、1人の女性の突拍子もない提案が綴られていたというのだ。それを聞いたスージーは即「それって映画よね」と言って、いきなり『めぐり逢い』(57)の話を始める。   

 それは、こんな物語だ。ニューヨークに向かう豪華客船内で知り合い、恋におちたプレイボーイの画家ニッキー(ケイリー・グラント)と、元歌手のテリー(デボラ・カー)は、お互い婚約者がいる身だったが、6ヵ月後に、ニューヨークのエンパイア・ステートビルの屋上で再会しようと約束し別れる。だが、約束した当日、テリーは交通事故に遭い、車椅子生活に。彼女はニッキーに気を使い、そのことを彼には知らせずに消息を絶つ。  

 と、話しながらスージーは徐々に感極まり、サム、グレッグ、ジョナ等、呆れる男たちの前で泣きながら続きを話し始める。

 2人が互いの存在を忘れかけた頃、偶然、テリーと再会したニッキーは、クリスマスに彼女の家を訪問。そこで、自分がテリーを思いながら描いた絵が、画廊を訪れた車椅子の夫人に譲られたという話をするうちに、もしや、それはテリーではないかと思い、扉を開けて奥の部屋に入ってみると、案の定、そこには自分の絵が飾られているではないか!?

 もはやスージーの顔は涙でくしゃくしゃだ。

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最終更新:3/31(火) 19:02
CINEMORE

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