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「遺言書かないと介護しないよ!」はもちろんダメだけど… じゃあどうしたら親は遺言を準備してくれるの?

3/31(火) 12:10配信

相続会議

遺言書に悩むのは、作成する人だけではありません。「相続でもめないよう、親に書いて欲しい・・・」と思いながら、二の足を踏む人もいます。さまざまな人から相談を受ける立場から、行政書士がアドバイスします。

どうしたら書いてもらえるのか?

「どうしたら親に遺言書を書いてもらえるでしょうか?」

「どうしたら旦那に遺言書を書いてもらえるでしょうか?」

行政書士として仕事をしていると、こういった質問を受けることが多いです。

近年、遺言書を作成したほうがいいというイメージが広がっています。しかし「親が遺言書を書いてくれない」などという悩みは、依然としてなくなりません。どうしてなのでしょう?

これまで相談を受けてきた経験から、親や夫が遺言書を書かない背景には、次のような考え方があるように思います。

「うちは財産が少ないから大丈夫」
「子どもたちは仲がいいから大丈夫]

でも、本当にそうなんでしょうか?

遺言書があると手続きもスムーズ

財産が少なくても、もめるケースはあります。私が聞いた事例では、母親が亡くなり、預貯金80万円の分け方で4人の子どもがもめていると聞いたことがあります。

また、きょうだい同士の仲が良いように見えても、実際は親に心配をかけたくないから、親の前では不満を我慢しているケースもよくあります。この場合、両親が亡くなってから、きょうだい同士が不満を吐き出すことになります。そこで、もめてしまうのです。

ですから、遺言書は、早めに準備した方が良いと思います。たとえ、家族の仲が良く、「もめないだろう」と思っていても、遺言書があればスムーズに相続手続きができますし、戸籍謄本などの必要書類も少なくて済むなど、利点が多いからです。

円満な作成が一番理想的

親や配偶者が亡くなったことを考え、相続を心配している人も多いと思います。ですが、あまり強く「遺言書を書いて!」と言ってしまうと、逆に相手の気持ちが後ろ向きになったり、「縁起でもない」と怒られたりすることがあるかもしれません。

背中を押す際には「遺言書を書いてほしいな」と優しく言えば問題ありません。しかし、「遺言書を書いてくれないと、介護しない!」などと強い口調になると、民法に基づいて「強迫による相続欠格」とされ、相続人の資格を失いかねません。そうなると、財産を相続できない可能性も出てきます。

やはり、一番理想的なのは、ご家族の皆様が、円満に気持ちよく遺言書を完成させる形です。

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最終更新:3/31(火) 12:10
相続会議

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