女性編集者がレディースウオッチの新作を実際に見て、感想を交えて紹介する本企画。今回はBreguet(ブレゲ)が誇るレディース時計の代表的コレクション“クイーン・オブ・ネイプルズ8967”から、新作モデルを紹介する。
モチーフとなった“No.2639”は、1812年にブレゲの創業者であるアブラアン-ルイ・ブレゲの手によって製作されたもの。ナポレオン1世の妹で、ナポリ王妃となったカロリーヌ・ミュラが“腕に着用できる時計”を発注したことにより作られたという。ミニッツリピーターやムーンフェイズなどの複雑機構や、加えて温度計まで搭載。手首に巻く素材は金糸と髪をより合わせてベルトとしていたという。
残念ながらこのNo.2639の行方は現在わかっておらず、その姿形を写した写真すら残っていない。どのような時計だったのかを知る手がかりはただひとつ。製作者であるアブラアン-ルイ・ブレゲが残した作業台帳の記録しかなかった。
そこに記述されていた“楕円ケース”をはじめとした情報を手がかりに2002年生み出されたのが、“クイーン・オブ・ネイプルズ”である
そんなルーツをもつクイーン・オブ・ネイプルズは、オーバル型ケースと自動巻きの搭載などを基本としながら、サイズ違いや文字盤のデザインの違いごとに、代表的なものだけでも約5種類のシリーズを展開している。
そんななか今回筆者が注目したのが、2019年に発表されたクイーン・オブ・ネイプルズ8967の新作だ。43×34.95mmと大きめなサイズ感が魅力のシリーズで、その最大の特徴は大きく湾曲したケースの造形。横から見るといかにケースが丸みを帯びているかがおわかりいただけるだろう。後で【装着感は?】のところで説明するが、このカーブがあることで、高い着け心地を実現している。
そんなコレクションに今回初めて採用されたのが、デニム素材のベルト。クイーン・オブ・ネイプルズといえばエレガントな時計というイメージだが、その印象とは反するカジュアルな素材であるため、とても意外な感じがした。
しかしクイーン・オブ・ネイプルズ8967はシリーズのなかでもサイズが大きく、ステンレススチールを採用したものなので、割とカジュアルに着ける人が多いそうだ。今回のデニムとの組み合わせはむしろ、使用するシーンに沿って採用されたものなのかもしれない。
実際に着用してみると、文字盤が同系色のブルーであるため、デニムのベルトとマッチ。カジュアルスタイルでも上品に腕元を演出してくれそうだ。
またホワイトのレザーが組み合わされていることで、マリーンテイストの可愛らしいデザインに仕上げられている。
さらに今回初めて採用された意匠がもうひとつある。それが文字盤に施されたラッカー仕上げである。
実はとても手のかかる装飾で、文字盤の上に深いブルーの塗料と透明色のラッカーをのせ、手作業で混ぜて乾かし、その上にまた塗料をのせては乾かすという作業を15回ほど繰り返している。
深みのあるマーブル模様は、こうした手のかかる作業により生み出されるのだ。このような工程を1本ずつ手作業で仕上げているというのも、特別感を感じ、所有欲が増すポイント。実際に見てみると、光の反射で文字盤が色合いを変えて、とても綺麗だった。
これまでのモデルでは、文字盤に淡い色が多く採用されてきたため、エッグ型のアワーマーカーからエレガントな雰囲気を感じた。しかし本作ではカラーのコントラストが効いているため、アワーマーカーや12・6時位置のブレゲ数字が際立って感じられる。
さらにもうひとつ特徴として挙げられるのが、ラグを配置していないこと。ラグを採用しないことで、ケースの流線型がさらに引き立てられている。
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最終更新:3/31(火) 12:29
ウオッチライフニュース
































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