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片桐仁「お笑いをやっていた人間としては、衝撃だった」“コント”と“芝居”の違いを語る

3/31(火) 20:24配信

TOKYO FM+

ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~」。3月27日(金)放送ゲストは、俳優・彫刻家の片桐仁さん、女優・歌手の小西真奈美さん。“肩書きにしばられない発想の源”について語りました。

片桐仁さんは、お笑い芸人としてデビューし、その後、ドラマや映画、舞台などで個性派俳優として活躍。芸術家としての顔も持ち合わせています。一方の小西真奈美さんは、女優やファッションモデル、シンガーソングライターなど、幅広いフィールドで存在感を発揮しています。

小西:仁さんは、いろんなお仕事をされていますね。それって自ら望んでそうなったのですか?

片桐:全然違います。「やってみませんか?」と言われて。本当に受身の人生なので。

小西:(笑)。使いわけ?

片桐:使いわけできるほど、器用に立ち回れていると思ったことはないですね。

小西:お笑いをやっている方は、絶対、お芝居がうまいなと思って。

片桐:それも絶対ないですよ。

小西:そうですか?

片桐:“お芝居がうまいお笑いの人”がいるだけです。コントとお芝居はだいぶ違いますからね。

小西:どう違うんですか?

片桐:これは、ある演出家の方から言われた言葉なんですけど、「(お客さんのテンポに合わせないでいいから)早くやってくれ! そんなにゆっくり説明しようなんて思うな!」みたいなことを言われて。

お笑いをやっていた人間としては、衝撃だったというか、面白いなと思って。お笑いは逆で、お客さんの反応を観てやるし、面白いことを言うときに、お客さんの顔が見えなきゃ嫌だし、お客さんもそう思っていると思うので。演じる側は、むしろ“客席に入っていく”みたいな感覚なんですよね。

小西:例えば、お客さんの顔を見て、ちょっとスローテンポにすることもありますか?

片桐:プロの漫才師さんは、絶対にありますよ。“今日のテンポはこうだな”と感じて調整したり、あと、会場が広くなると“笑いのタイムラグ”もあるので間を広げたり、セリフをゆっくり言うとかはありますね。

演劇は、それを必ずしもやらないので。お笑いは、ウケたあとに「ワー!」と笑いが収まる前に、次のセリフを入れるタイミングをすごく大事にするので、間がちょっとズレるんですよ。演劇だと、それをまったく気にしない俳優さんもいるし、それは舞台上で起こっている“生きているもの”だからなんですね。お笑いは、お客さんと「ですよね!」って(対話をするような)感じに近いと思うんですよね。

そういう対話みたいな演劇もあるし、こっちで勝手にやっているお笑いもありますが、突き詰めると、そこがだいぶ違う。それを器用に演じ分けているつもりはまったくなくて、演出家さんによって、言うこともみんな違うし、お客さんがどう受け取るかも違うじゃないですか。真奈美ちゃんも曲を作ったりとかラップをやったりとか、音楽はどうなんですか?

小西:楽しい! 私、子どもの頃から絵を描いたり、クリエイティブなことをやるのがとても苦手な子だと思っていたんです。

片桐:図画工作、音楽などは、あまり好きでなかった?

小西:それが好きだったんですよ! 自信もないし、そんなに得意なほうではないと思っていたのですが、根底に“好き”があって。

片桐:それはいいですね。

小西:(少し前に)ラップを歌うお仕事をいただいて。そこに、KREVAさんやRHYMESTERのMummy-Dさんなど、“ラッパーと言えばこの人たち!”と言われるような方々が出ていて、「真奈美ちゃんのラップはいいから、曲を作ったほうがいいよ!」と言われて。

そのときは、みなさんが、私の頭で鳴っている音を一緒に作ろうとしてくださって、そのクリエイティブな現場がすごく楽しくて。スタジオに入って、機材で音を選んで、トラックを作って……とやっていったら、もう楽しくなっちゃって!

片桐:ドラマや映画、演劇などと、そういう現場はまたちょっと違う感じ?

小西:全然違いました。“女優”は、自分がその役になる。でも音楽は、自分のなかから全部出てくるので、ゼロから作るのがすごく面白かったです。

(TOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~」3月27日(金)放送より)

最終更新:4/1(水) 12:05
TOKYO FM+

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