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輪島産漆を20年ぶり供給 漆器商工業協同組合が新年度

3/31(火) 1:46配信

北國新聞社

 輪島漆器商工業協同組合は新年度、約20年ぶりに輪島産の漆を希望する組合員に供給する。安価な中国産に依存している中、待望の地物の安定供給に向けた大きな一歩となる。「オール輪島」でつくる輪島塗は新たな付加価値を生み出すと共に、低迷が続く漆器業界の振興につながると期待されている。

 供給するのは、組合の委託を受けている漆●(か)き職人の長平(ながひら)勇さん(61)=二俣町=が昨年、輪島市内にある漆の木50~60本から樹液を取り出した荒味(あらみ)漆で、初夏に採取した「初辺(はつへん)」、真夏の「盛辺(さかりへん)」、秋の「末辺(すえへん)」の計8キロ余。3月中旬から4月6日まで、希望を募り、組合員に国産漆の標準価格で提供する。

 組合によると、輪島ではかつて多くの漆の木が生育し、輪島塗に使われていたが、国内の他産地と同様に安価な中国産が主流となっていた。これまで輪島産漆の再生に向け、植栽や苗木の無料配布などを実施したものの成果は上がらず、2000年ごろに希望する組合員へ提供できる一定量を確保したものの、継続供給はできなかった。

 組合は輪島市の支援を受け、漆●き職人の後継育成に力を入れ、7年前に長平さんが国内主産地の岩手県二戸市浄法寺で漆●きに取り組み、昨年は三井町の巨木などで漆の樹液を採取した結果、一定の採取量を確保できた。

 地元では輪島産漆を使った漆器づくりを進める「輪島漆再生プロジェクト」を進めており、輪島漆器商工業協同組合の隅堅正事務局長は「日本一の品質の誇りを持つ輪島塗に地元産漆を使うことで、さらに価値を高められる」と期待する。長平さんは「輪島産漆を使って輪島塗の良い品物ができれば、うれしい」と語った。

 ●は手ヘンに蚤

北國新聞社

最終更新:3/31(火) 1:46
北國新聞社

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