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ビットコイン、株より好調の四半期──今後はドル安ヘッジの期待、ナスダックとの相関【米記者の市場観測】

4/1(水) 14:20配信

CoinDesk Japan

ビットコインは2020年第1四半期を、年初よりも値を下げて終えた。しかし、世界中の株式市場が苦しんだ記録的損失ほど悪くはなかった。

24時間前との比較では、ビットコイン(BTC)は2020年3月31日午後(東部時間)、1%未満値上がり、イーサ(ETH)もわずかに値上がりした。他の仮想通貨の実績は様々であった。

CoinDeskで表示される主要資産では、ディクレッド(DCR)が3%値上がり、XRP(XRP)が2%値上がり、カルダノ(ADA)が1%の値上がりであった。値下がりした仮想通貨には、1%下落のダッシュ(DASH)、1%下落のビットコインSV(BSV)が含まれる。この価格変動は、協定世界時3月31日20時30分(日本時間4月1日5時30分)時点における24時間前との比較であることを申し添える。

株式市場にとって最悪の四半期

従来型の金融市場では、日本の日経平均株価が1%未満とわずかに下落して取引を終了した。ヨーロッパのFTSE 100は1.3%上昇して1日の取引を終えた。アメリカでは、S&P 500が1.6%下落してニューヨークでの取引を終了した。

しかし第1四半期全体としては、日経平均株価は20%下落し、東京をベースとしたこの指標にとっては、2008年以来最悪の3カ月間となった。FTSEは第1四半期に14%下落し、1987年第4四半期に次ぐ、史上2番目に悪い四半期の実績となった。S&P 500は第1四半期を18%下落して終え、1938年以来最悪の四半期となった。

仮想通貨は年中無休で取引され、帳簿を締める四半期を持たない。とはいえ、指標の先導役となっているビットコインは、2020年の最初の3カ月間にわずか10%下落しただけであった。

株や金との相関は?

比較的抵抗できたとしても、ビットコインはこの四半期で、従来型の金融市場と並び下落傾向にあり、ビットコインが「相関を持たない」資産であるとの言説は弱まった。

「資産間の相関関係はいまだに強く、マクロがミクロよりも重要な時のはっきりとした兆候である」と、大手仮想通貨ファンドが支援する新しいデリバティブ取引所、アルファ5(Alpha5)の創業者、ビシャール・シャー(Vishal Shah)氏は述べた。

実際、ビットコインが主流派の金融投資と類似した変動を見せたのは、現在の混乱期が初めてではない。

「株式との相関関係の欠如を宣言するには少し時期尚早であった。例えば2018年12月、ビットコインが株式と並んで下落した、相関関係が強い時期もあった」と、ウォールストリートの元アナリストで、現在はブロックチェーンに特化したスタートアップ、アーボル(Arbol)で働くシッダールタ・ジャー(Siddhartha Jha)氏は語る。

一方で、インフレへのヘッジというビットコインの野心により相応しい「金(ゴールド)との相関関係が強かった時期もあった」と、ジャー氏は指摘した。

協定世界時3月31日0時(日本時間3月31日9時)以降、ビットコインは6300~6500ドル(約68万~約70万円)の狭い範囲で取引されている。

「ビットメックス(BitMEX)の未決済の建玉は低いままだが、コインベース(Coinbase)は大きなインバウンドの動きを報告している。仮想通貨の強気相場の典型的な兆候は存在していない」と、それぞれ主要なデリバティブとスポットの取引所に言及しながらシャー氏は述べた。

デリバティブ取引所ビットメックスは3月、過去18カ月で最低水準の未決済の建玉を生んだが、3月30日に横ばいになるまでの4日間には取引高は増大した。

金は協定世界時3月31日20時30分(日本時間4月1日5時30分)時点で2%以上下落し、大量買いの保ち合いパターンから脱した。

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最終更新:4/1(水) 14:20
CoinDesk Japan

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