ここから本文です

FIA、パンデミックによる危機に対応すべくF1規則を変更。次世代マシンの開発作業を2020年中は禁止に

4/1(水) 8:01配信

オートスポーツweb

 FIAは、世界モータースポーツ評議会において、世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に対応し、いくつかのレギュレーション変更を行うことを発表した。FIAとF1に投票を経ることなくカレンダーを変更する権限を与えるなど、より迅速で柔軟な対応をとるため、またコスト削減のための変更だ。

2021年に導入予定だった次世代F1マシンの予想図

 現在F1は序盤8戦を中止あるいは延期とし、パンデミックの状況を見ながら、シーズンをいつスタートするのかを決めようとしている。

 世界モータースポーツ評議会が、新型肺炎による問題により素早く対応することを可能にするため、いくつか規則変更を行うことを電子投票により承認したことが、3月31日に発表された。

 FIA国際スポーツカレンダーに登録されるイベントの延期あるいは中止の要請に、FIA憲章に則って素早く対応することを可能にするため、世界モータースポーツ評議会は、FIA会長に対し、FIA憲章第16.4条および16.10条に従い、2020年シーズンの国際競技のオーガナイズに関連し、緊急の問題として必要となる可能性がある決定を下すための権限の委任を許可した。

 FIA会長が何らかの決断を行った場合、スポーツ担当副会長、スポーツ担当事務総長、関連するスポーツの委員会との協議の後、それが妥当な場合、決定がなされることになる。

 また、選手権ごとの規則の変更も承認されており、F1に関しては、以下のような発表が行われた。

「選手権の商業的価値を最大限に保護し、最大限にコストを抑えるべく、危機に対応し、レースカレンダーを編成する上でFIAとF1に柔軟性を与えるため、2020年競技規則の変更が承認された」とFIAの声明文には記されている。

 これを実現する方法として以下が発表された。

「・チームの60パーセントの支持により特定の条項を変更できるように、第1.3条を追加する。これは現在の難局において、柔軟性を高めるための措置である。いかなる場合も、世界モータースポーツ評議会によるその後の承認が必要になる。

・投票なしにカレンダーを変更することをFIAおよびフォーミュラ1に許可する(第5.5条の削除)

・テストの変更(第10.5条)

・パワーユニット・マニュファクチャラーのシャットダウンの追加(第21.10条および第21.11条)

・レース数が減少した場合の、許可されるパワーユニットエレメントの変更(第23.3条)

・2020年中に2022年レギュレーションのための空力開発を行うことを禁止(3月28日土曜から)」

 また、先日、コスト削減のために2021年技術規則導入を2022年に延期することで合意がなされたが、これを世界モータースポーツ評議会が承認したことも発表された。「今後、チームとの協議により、2021年にさらなる対策がとられる。ここにはサバイバルセル(2020年から)といくつかのコンポーネントのホモロゲーションが含まれる」とFIAは述べている。

 さらに、メルセデスが2020年用に開発したDAS(デュアル・アクシス・ステアリング)システムに関する決定もなされた。ドライバーがステアリングを前後に押し引きすることでフロントタイヤのトー角が変わるこのシステムが、2021年からは禁止される見通しであることは分かっていたが、2021年の規則変更が延期される一方で、DASシステムの使用は来季から認められないことが明らかになった。

 こういった技術面の変更に必要な全チームの同意をすでに得ていると、FIAは述べている。

[オートスポーツweb ]

最終更新:4/1(水) 8:54
オートスポーツweb

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事