ここから本文です

法改正機に全面禁煙 北陸の飲食店で動き

4/1(水) 1:12配信

北國新聞社

 1日に受動喫煙対策を義務付ける改正健康増進法が施行されることを受け、北陸の飲食店で喫煙可能だった店舗を全面禁煙に切り替える動きが出ている。たばこを吸わない客や子ども連れにアピールする狙いだが、新型コロナウイルスの感染拡大で客足が遠のく中、さらなる客の減少を心配する声が聞かれた。一方、愛煙家を無視できずに分煙を決めた店舗もあり、対応が分かれている。

 「喫煙者のお客さんは多いが、家族連れや未成年の従業員もいる。社内でも議論はあったが、時代の流れだ」。1日から店内を全面禁煙に変える居酒屋「とりごこち津幡店」(津幡町北中条)の堀田純平マネジャーはこう話す。

 同店は開業以来、全82席で喫煙が可能だった。しかし、休日を中心に子ども連れの客が多かったことを受け、昨年9月から日曜のみ全席禁煙に変更。「居酒屋なのに吸えないのか」と言う客もいたが、好意的に受け止める人も多く、4月からの全面禁煙を決めた。

 同店は1日から屋外に灰皿を設置し、たばこは外に出て吸ってもらう。堀田マネジャーは「売り上げが落ちるかもしれず、一つの賭けだ。たばこを嫌う客も多く、店の印象が良くなってほしい」と期待した。

 一方で、愛煙家に配慮し、喫煙スペースの継続を決めた店舗もある。

 洋菓子店やカフェを運営するメープルハウス(金沢市)は、JR金沢駅構内の「ツナグカフェ MAPLE HOUSE」内にある喫煙スペースを残した。同店では喫煙できるスペースが完全に仕切られており、空気の排気基準などを確認した。

 1日からは、未成年の従業員が喫煙スペースに入ることも禁止されるため、客や従業員に注意を促す。担当者は「電車を待っている間にたばこを吸う人が多い」と話した。

 ANAクラウンプラザホテル富山(富山市)は1日から、19階のスカイバー「アストラル」を全面禁煙にする。これまでは全席で喫煙ができたが、法施行に対応する。一部の客室を除き、喫煙できるのは2階の喫煙専用室だけとなる。

 飲食店などに受動喫煙対策を助言する「分煙コンサルティング」を行う日本たばこ産業(JT)北陸支社によると、分煙に関する問い合わせはこれまで、1日に2、3件だったが、3月下旬からは1日に約20件あるという。

 担当者は「施設の実情に合わせて、煙やにおいに配慮した分煙の対策を後押ししたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:4/1(水) 1:12
北國新聞社

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事