ここから本文です

全銀協会長:金融システム不安生じる状況でない、サービス継続に万全

4/1(水) 0:00配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 全国銀行協会の三毛兼承新会長(三菱UFJ銀行頭取)は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い世界的に市場の動揺が続く中、「リーマンショック以降、金融規制の見直しがあり、邦銀を含めて財務体質が強化され、また流動性も強化されている」と述べ、ドル調達などにおいて「全体として金融システムに不安を生じさせるような状況ではない」との認識を示した。

1日付で就任した三毛会長がブルームバーグとのインタビューで述べた。金融市場の混乱で各国が金融、財政の両面から対応に取り組んでおり、「銀行業界はそれらの政策努力と呼応する形で金融に目詰まりを起こさないよう金融サービスの継続提供に万全を期す」と強調。

企業からの資金繰りのための需要は強く、例えば三菱UFJ銀行では1000件単位で顧客からの相談が寄せられているという。財務諸表などを提出しなくても、一定期間預金取引のある顧客はオンラインで貸し出し審査ができる融資への申込件数が、感染拡大前と比べて3倍程度に増加していると述べた。

三毛会長は「今回の危機の事象は感染拡大であり、その副作用として経済活動を停止させている」として、「感染拡大が収束してくれば、経済活動は再開される。企業の本質の競争力や魅力が失われたということではない」と指摘。「官民一体で感染拡大を止める。その間、どうしても影響が出てくる経済上のマイナスインパクトを極力緩和させる努力をしている」と語った。

株式市場の急落に関しては「ピークから3割程度下がっており、有価証券の減損は一定程度起こり得る」との見方を示した。一方、原油価格の下落については、資源関連のプロジェクトは10年単位の事業であり、その間、現状の1バレル=20ドル台の低水準が続くということでは「必ずしもない」と指摘。関連企業への貸し出しについて「今の時点で現在の油価を前提に与信費用を判断するのは時期尚早」とした。

(c)2020 Bloomberg L.P.

Taiga Uranaka

最終更新:4/1(水) 0:00
Bloomberg

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事