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退職エントリ、100本読んでみた note急増、個人の経験が価値に 2010年の「はてブショック」

4/7(火) 7:00配信

withnews

転職の季節でもある年度末、ネット上で「退職エントリ」を見かけることは珍しくなくなりました。IT業界を中心に2005年ごろから書かれはじめたと言われる退職エントリ。いったいどんな人が、どんな思いで書き連ねてきたのか。時代を映し出す退職エントリを100本読んで見えたのは「日本の会社員の裏面史」でした。(櫻井紫乃)

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【2003年から2007年】創世記「日常の延長」

2003年はブログ元年といわれ、「はてなダイアリー」や「livedoor Blog」、「Seesaa Blog」、「ココログ」などのサービスが広まりました。

発信の主体がメディアだけでなく個人に拡大しはじめた時代だと言えます。

その代表が「ブログの女王」こと眞鍋かをりさんです。「日常」をおもしろおかしくつづった文章は、多くの読者を集めました。

眞鍋さんをはじめ、この頃のブログの内容は書き手の「日常」が主な内容でした。「日記感覚で書く」人が多く、「退職」に関しても、日常のテーマの一つとして書いていた様子が伺えます。

個人が発信できるインフラが整ったことで生まれたのが退職エントリです。

創世記とも言えるこの時期、記事の中で社名を公開することは珍しく、退職に至るまでの気持ちの変化を書き続けるスタイルが主流でした。

職場での嫌な出来事にはじまり、退職届の書き方を調べてみた話、退職届を出した日の話など、退職するまでの日常が「小出し」に描かれています。

匿名のものが多く、自分の気持ちを吐き出す目的として書いている人が多かったようです。

2006年ごろからは、実名と社名を公開する人が出はじめました。同時に、「退職エントリ」の言葉も使われはじめました。

本文の文字数も2千文字を超え、今までのキャリアと今後についてまとめる文章が目立ちます。
日記の延長だったものが、退職の報告に特化した形に変わっていきました。メールでの「退職の挨拶」では書ききれない想いをつづるスタイルが多く見られました。

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最終更新:4/7(火) 7:00
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