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米で人気急上昇、クオモ・ニューヨーク州知事がこの1カ月でやったこと。感染者76人で緊急事態宣言

4/2(木) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「弟、クリス・クオモ(CNNアンカー)が、新型コロナウイルス検査で陽性となった」

米ニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ氏(62)は3月31日(米東部時間)、新型コロナ対策の定例記者会見中、突然こう明かした。

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新型コロナウイルスは、国境も人種も貧富の差も超えて感染する「驚異的に人類を等しくするもの」(クオモ氏)だから、「(外出しないなどの)個人の責任」の重要性を訴えていた会見最後の下りだった。

連日午前11時ごろから開かれる定例会見でクオモ州知事は、ニューヨーク州で3月31日現在、感染者が7万5795人、州内の死亡者は30日の1218人から1550人に急増と発表した。まさにニューヨーク州は「爆発的感染(オーバーシュート)」の中心地だ。

弟の感染にも表情を変えず

弟クリス氏(49)は感染しているものの症状は軽く、自宅の地下室に自己隔離しながら、そこからニュース解説番組「クオモ・プライム・タイム」の放送を続けている。米メディアによると、検査を受けたきっかけは発熱、寒気、息切れという新型コロナの症状3点セットがあったためという。

クオモ州知事は、弟の感染を話す間も、全く感情を見せなかった。患者やスタッフの移動を簡単にする病院システムの統合など、この日発表した対策の目玉を話していた時と同じ表情と口調だった。

このクオモ州知事の人気が、アメリカで急上昇している。アメリカ人の4人に3人が自宅待機という行き詰まった環境の中、他州の住民までが「癒しになる」と、定例会見のストリーミングを見ている。

以下のツィートからその心理がよくわかる。

「クオモ(の記者会見)で目が醒めるのは最高。過去3年間、私たちが失ってたものを万物が与えてくれたような気がする。困難な時におけるリーダーシップの自信に満ちた声」(人気コメディアン、チェルシー・ハンドラーのツィート)

3月24日には、「クオモを大統領に(#CuomoForPresident)」というハッシュタグがトレンド入りするほどの人気だ。リベラル派市民にとっては、独裁と朝令暮改のトランプ大統領にうんざりとしてきた反動とも言える。

彼の記者会見を毎日見ていると、アメリカ国民が求める「リーダーシップ」が浮き彫りになる。と同時に、大都市で感染爆発が起きたらどんな経緯を辿るのか。東京にも参考になるだろう。

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最終更新:4/2(木) 11:23
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