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「日本は感染拡大せず」のフェイクニュースも 新型コロナでロックダウン中のイタリア

4/2(木) 20:30配信

エキサイトニュース

新型コロナウイルスの感染拡大が続くヨーロッパ諸国において、まず感染が拡大したのがイタリアだ。現在イタリアは全土で原則外出が禁止されており、各都市はロックダウン(都市封鎖)している状態。人々の移動や経済活動は大きく制限されている。

ロックダウンされたローマで暮らしている日本人映像プロデューサーの駒谷卓さんに現状を聞いた。

取材・文/Keiko Sumino-Leblanc 加藤亨延

ロックダウンが発表されると人々は大挙して他の地域に

――イタリアで新型コロナウイルスはどのようにして広がりましたか? 感染拡大が深刻化したのはいつ頃でしょうか?

1月末に中国からの観光客の感染がローマで発覚しましたが、大きな感染拡大には至らず、その後2月末に北イタリアのロンバルディア州(ミラノが州都)、およびベネト州(ベネチアが州都)で感染源不明の感染爆発が発生しました。

感染爆発した時はすでに経路不明、症状のない感染者を媒介に、家族や地域の人たちに広がっていきました。新型ウイルス感染者を受け入れた病院は、当時は感染者が少なかったこともあり情報がなく、事態の深刻さを把握できずに院内感染も発生しました。

イタリアのコンテ首相は、3月8日に感染者数が多かったイタリア北部のロンバルディア州全域と14県を封鎖すると発表。対象地域にはミラノやベネチアなども含まれました。ところが封鎖が発表された夜に、地方出身の学生やサラリーマンは大挙して帰省。その結果、帰省先で高齢の親や祖父母に感染することになり、感染が全土に広がりました。

1月31日にイタリア政府はヨーロッパの他国に先駆けて非常事態を宣言していましたが、感染が大きく拡大した3月初旬までは国家レベルでの移動制限などは発表されていませんでした。

――新型コロナが深刻化した際から、どのような生活をしていましたか?

私は「ティータイムフィルム(http://www.teatimefilm.com/)」という映画の企画・制作を行う会社を経営しているのですが、北部イタリア数州で学校や美術館などの封鎖が始まった2月末からは、自分の会社を完全にテレワークに切り替えました。全社員は、ほぼ自宅で過ごしています。イタリア全土の移動宣言措置は3月10日に始まりましたが、その前から自主的に自宅にこもることにしていました。

――お住まいの国でのロックダウンの状況はどのような感じでしょうか?

イタリア全土でのロックダウン、つまり移動制限は3月10日早朝から始まりましたが、しばらくは公園を散歩したり、街中を連れ立って散歩する人が目立ちました。移動制限の発表から3週間が経過した今では、ローマ旧市街地はゴーストタウンのように閑散としています。パトロールする警察官やパトカー以外には、ほとんど人が出歩いていない状況です。

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最終更新:4/3(金) 12:00
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