新世代のガソリンエンジン“スカイアクティブX”を搭載したクロスオーバーSUV、マツダ「CX-30」のデリバリーが始まった。
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CX-30は、「マツダ3」から始まった同社の新世代商品群における第2弾であり、2019年10月に登場。これまで2リッターのガソリンエンジン“スカイアクティブG”と、1.8リッターのディーゼルターボ“スカイアクティブD”というエンジンラインナップで展開されていたが、デビューから約3カ月遅れで、ようやく“真打ち”が登場したことになる。
今回はそんな、画期的なガソリンエンジンと人気のSUVとの相性について検証したい。
スカイアクティブXは、世界で初めて、ガソリンエンジンで圧縮着火方式を実用化した画期的なエンジンだ。
ガソリンエンジンは通常、燃料と空気の混合気に、点火プラグで火花を飛ばして着火させる。対して圧縮着火方式では、点火プラグを用いず、混合気の温度と圧力を高めることで自己着火させるのだ。点火プラグを用いずに自己着火させる仕組みはディーゼルエンジンと同じであるため、「ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの特徴を併せ持ったエンジン」と表現されることもある。
双方の特徴を併せ持つことから、圧縮着火方式のエンジンは、熱効率が高いというメリットを持つ。いい換えれば、ムダが少なく、従来のガソリンエンジンと同じ量の燃料で、もっとパワーが出て、燃費が良くなるわけだ。これこそが、圧縮着火方式の画期的な部分といえる。また、レスポンスに優れるのも美点で、ガソリンエンジンをベースとすることからディーゼルエンジンほど騒々しくなく、高回転まで伸びやかに回るのもポイントだ。
マツダのスカイアクティブXは、完全な圧縮着火ではなく、点火プラグの火花を自己着火の制御に用いている。“SPCCI(スパーク・コントロールド・コンプレッション・イグニッション/火花点火制御圧縮着火)と呼ばれるこの制御をものにしたことで、マツダは世界の主要メーカーが取り組みながら、これまで挫折を繰り返してきた夢の燃焼技術を、実用することに成功したのである。これまでにない価値を提供する画期的な技術ということで、マツダは同社の新世代商品群の目玉技術としてスカイアクティブXを位置づけている。
そんなスカイアクティブXの排気量は、スカイアクティブGと同じ2リッター。しかし、双方のスペックはかなり異なる。CX-30に搭載されるそれぞれのエンジンで比較してみると、
◎スカイアクティブG
最高出力:156馬力
最大トルク:20.3kgf-m
燃費:15.6km/L(2WD・AT)
◎スカイアクティブX
最高出力:180馬力
最大トルク:22.8kgf-m
燃費:17.2km/L(2WD・AT)
となり、スカイアクティブXはより高出力かつ、低燃費であることが分かる(それぞれの燃費データは、カタログ記載のWLTCモードの数値)。
スカイアクティブGがレギュラーガソリン仕様であるのに対し、スカイアクティブXはオクタン価(異常燃焼のひとつであるノッキングのしやすさの指標)の高いハイオク仕様であることから、使用燃料の違いが出力と燃費の根本的な違いを生んでいると思いがちだが、こうしたスペックの差は、主に前述した燃焼技術の違いによるものだ。
最終更新:4/2(木) 6:01
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