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ファーウェイ、米制裁で海外事業1兆円損失も国内堅調の増益 2020年は「死力を尽くす」

4/2(木) 7:00配信

36Kr Japan

中国の通信機器大手ファーウェイは3月31日、オンライン動画配信により、2019年決算を発表した。新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、昨年5月に米国から課された輸出禁止も続く中、ファーウェイの年次報告は異例尽くしだ。

ファーウェイ輪番会長の徐直軍氏は、2019年の業績は基本的に期待通りの結果を達成したと語る。2019年の売上高は、世界全体で前年比19.1%増の8588億元(約13兆円)、純利益は前年比5.6%増の627億元(約9600億円)となり、過去5年間の平均年間成長率14%よりは明らかに低いもの、営業活動によるキャッシュフローは前年比22.4%増の914億元(約1兆4000億円)だった。

徐直軍氏はインタビューに答えた中で、昨年は米国の制裁の影響により、海外市場におけるコンシューマー事業で100億ドル(約1兆1000億円)以上の損失を出したと語る。

主要事業別では、コンシューマーBG(ビジネスグループ)の売上高は前年比34%増の4673億元(約7兆円)で、売上高全体の54.4%を占める。スマートフォン出荷台数は2億4000万台以上だった。コンシューマーBGの成長率は、米国の禁輸措置のせいで前年より落ちてはいるが、それでもファーウェイの三大事業の中では最も伸びが大きく、全体の売上高を押し上げている。 コンシューマーBGの設立は2018年だが、今やファーウェイの稼ぎ頭だ。

コンシューマーBGは現在「1+8+N」戦略(1:携帯電話、8:パソコン、スマートスピーカー、スマートウォッチなどの各種端末、N:事業パートナーのスマート機器、+:チップ、車載機器、ルーター)を推進しており、パソコン、タブレット、ウエアブル端末などIoT設備の成長に力を入れている。コンシューマーBGの余承東(リチャード・ユー)CEOはかつて、将来的にIoTの売上高は同グループ全体の30%を占めるまでになると語っていた。昨年、ファーウェイはサブブランドの「Honor」を含めスマートテレビを発売し、テレビ市場に参入した。

キャリアネットワークBGの売上高は前年比3.8%増の2967億元(約4兆5000万円)で、売上高全体に占める比率が初めて40%を下回り、34.5%となった。2019年にファーウェイは僻地でのインターネット接続を可能にするRuralStarシリーズをローンチしており、このシステムを利用して50以上の国や地域の僻地人口4000万人以上がモバイルインターネットを利用できるようになったという。

エンタープライズBGの売上高は前年より8.6%増加し、売上高全体の10%以上を占める。昨年、ファーウェイは初めてコンピューティング戦略を打ち出して肥沃な土壌であるスマート業界に注力することを発表、世界最速AIプロセッサ「Ascend 910」および同チップを数千基組み合わせた「Atlas 900」AIクラスターをローンチした。ファーウエイによると、現在、世界の700以上の都市にある、世界トップ企業500社のうち228社がファーウェイをデジタルトランスフォーメーションの外部パートナーに選んでいるという。

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最終更新:4/2(木) 7:00
36Kr Japan

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