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【医師に聞く】「ピロリ菌を除菌しない方がいい」という意見があるのはどうしてなの?

4/2(木) 16:37配信

Medical DOC

胃がんの原因になることから、見つかったら「除菌したほうがいい」と言われているピロリ菌。でも、なかには「除菌しないほうがいい」と言う意見もあるようです。胃がんの原因と言われているのに、なぜ除菌しないほうがいいという意見が出るの? どっちが正しいの? はやま消化器内科クリニックの羽山先生、教えてください!

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
羽山弥毅先生(はやま消化器内科クリニック 院長)
東京医科大学医学部医学科卒業後、同大学病院の消化器内科に入局。静岡県立総合病院の消化器科に勤務後、東京医科大学の消化器内科や内視鏡センターにて助教授に就任。東京、阿佐ヶ谷エリアに内視鏡検査を提供できる施設が少ないため、患者様のニーズに合わせた施設をつくりたいという想いから「はやま消化器内科クリニック」を開業。阿佐ヶ谷の健康増進に役立つため、日々診療にあたっている。日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医などの資格を有する。

ピロリ菌は胃がん原因の90%

編集部:
ピロリ菌とはそもそもどういうものなのですか?

羽山先生:
正式名称はヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌で、人間の胃に生息します。胃は胃酸で覆われているので、通常は胃に細菌が存在することはできません。しかし、ピロリ菌はアルカリ性のアンモニアを自らつくりだし、胃酸を中和することで胃に生息することができます。そのためピロリ菌が胃にいると、胃酸がどんどん薄くなり、胃の粘膜を退化させてしまいます。

編集部:
粘膜が薄くなるとどうなるのでしょう?
羽山先生:
食べ物の刺激を胃が受けやすくなり、慢性的に炎症を起こしたり胃潰瘍(いかいよう)になったりします。粘膜が薄いことで胃が守られなくなり、傷つきやすくなってしまうのです。

編集部:
上述の理由から、ピロリ菌は除菌した方がいいと言われているのですか?

羽山先生:
もちろんそれもありますが、1番の理由は胃がんでしょう。胃がんが発症する原因の90%がピロリ菌と言われています。

編集部:
胃がんが発症する原因の90%を占めるならば、除菌するべきですね!

羽山先生:
そうですね。私はピロリ菌がいた場合、除菌した方がいいと考えています。

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最終更新:4/2(木) 16:37
Medical DOC

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