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公立中高一貫校の先生が語る!「適性検査」で問われる3つの力

4/2(木) 11:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

設立以来、人気を集めている公立中高一貫校。公立なので中学3年間は授業料の負担がなく、6年間の充実したカリキュラムを実施し、高い大学進学実績を誇っています。また、2020年度大学入試から、新入試「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の実施が提案されていますが、この新入試でより問われる思考力、判断力、表現力は、まさに公立中高一貫校の適性検査の内容に近く、適性検査への対策は、その先の大学入試にもつながるといえます。そこで今回は、東京都立桜修館中等教育学校の佐藤洋先生に、公立中高一貫校の「適性検査」の対策についてお話をうかがいました。

入試を突破するには小学校の学習・生活を大事に

東京都の公立中高一貫校の入学者選抜試験は、小学校での成績をまとめた報告書と適性検査(作文を含む)での合計点で合格判定を行います。適性検査で良い点をとるには、塾で対策しなければ難しいと考えている保護者のかたも多いと思いますが、公立中高一貫校の適性検査は、出題範囲が小学校の学習範囲に限られています。そのため、通塾しないで入学した生徒がわが校にもいます。ただ、家庭で学習する際は、下記の3つの力を身につけられるように意識してほしいと思います。

1)好き嫌いなく、どの教科もがんばる力
適性検査では、国語・算数・理科・社会といった単独の教科知識を問うのではなく、複数の教科を横断して出題されるのが特徴です。教科の枠を超えて、知識を活用し、論理的に考える力を鍛えることが重要です。こうした力を養うためには、小学校でどの教科の授業も積極的に取り組むだけでなく、そうして学んだ知識を実際に活用する機会も増やしてほしいですね。

2)限られた時間の中で複数の資料を速く、的確に読み解く力
私立中学の学力試験では、小学校の学習範囲を超えて出題されることがありますが、公立中高一貫校の「適性検査」は、出題範囲が小学校の内容に限られます。実際に試験問題を見てみると、受験勉強をしていなくても「自分も解ける」と思う子も多いはずです。ただ、習った知識を活用し、組み合わせて解答を導く思考力、複雑に見える問題文を素早く的確に読み解く読解力などが求められます。そのため過去問を解く際は、時間配分を決めて、速く正確に解く練習をしておきましょう。

3)自分の考えをわかりやすく表現できる力
日頃から本をたくさん読んで「読解力」を深め、時間内に作文を書く練習をして「表現力」を磨きましょう。また、日頃からニュースを見たり、新聞を読んだりして、社会問題に関心をもつことが重要となります。家族で会話しながら自分の意見を理由と合わせて言えるようになるとよいですね。学校での作文やレポートの作成にも力を入れましょう。入試に向けては、制限時間内に論理的な文章を書くトレーニングも必要となるでしょう。

また、筆記試験である「適性検査」も大切ですが、小学校の成績表である「報告書」も大切です。桜修館では、報告書の割合が、総合成績の合計得点のうち3割を占めています。学習はもちろん小学校生活に一生懸命取り組んでいたかどうかも確認されますので、「6年生になったら受検に向けて数学と国語だけがんばればいい」というのではなく、小学校の学習・生活を大事にしてほしいですね。

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最終更新:4/2(木) 11:20
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