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「最大の衝撃」「街が死ぬ」… 新型コロナでSUBARU生産停止 揺れる地元・太田市 不安拡大

4/2(木) 6:03配信

上毛新聞

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、群馬製作所(太田市、大泉町)の生産停止を1日に発表したSUBARU(スバル)。関連会社が集積する地元では動揺が広がった。従業員に自宅待機を指示する企業や、資金繰りに頭を悩ませる経営者が続出。感染の終息が見通せず、関係者は不安を募らせている。

◎部品加工、輸送、従業員利用の飲食店…さまざまな業種へ影響

 「これまでで最大の衝撃。本当に困った」。金属部品を加工する市内企業の経営者は悲痛な声を上げる。スバルの生産停止に合わせて従業員を休ませる方針で、「金融機関に相談し、借入金の返済予定を調整しなければ」とうつむく。

 60人を雇用する市内の内装部品会社社長は「リーマン・ショックやオイルショックをしのぐ最悪の状況」と肩を落とす。車体部品製造業の経営幹部は「先が見えないのが最大の不安」と声を沈ませた。

 「影響が及ぶのは下請け企業だけではない」と強調するのは市内の運送会社専務。売り上げの6割がスバル工場への部品配送業務だといい、「トラックを維持する諸経費を含め、資金繰りを再考しなければ」と嘆く。矢島工場近くの飲食店店主は「従業員に合わせて早朝から営業しているのに、客足が遠ざかりそうだ」とため息をついた。

 従業員にも懸念が広がる。派遣社員の20代男性は「不安定な立場だから、とても心細い」。正社員の40代男性は「今日初めて知った」と驚いていた。停止期間中も出勤を続けるという開発部門の30代男性は「業績が心配だ」と話した。

 帝国データバンク太田支店の田原靖教支店長は「市の主要産業なだけにさまざまな業種への影響が懸念される」と指摘。清水聖義太田市長は「未経験のことが起こるかもしれない。街が死ぬ」と表情を曇らせた。

 動揺が広がる中、太田商工会議所の加藤正己会頭は「困難な状況を迎えるであろう市内の事業所を全力で支えていきたい」と述べた。

最終更新:4/2(木) 6:03
上毛新聞

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