MBSニュース
4月1日、政府の新型コロナウイルスに関する専門家会議は、大阪や兵庫が「感染拡大警戒地域」にあたるとの認識を示しました。専門家の懸念通り、大阪で医療崩壊は起きてしまうのか、最前線で感染者の治療に当たっている医師に聞きました。
大阪市立総合医療センターの白野倫徳医師。感染者の治療に当たった経験などから、新型コロナウイルスの特徴は「急激に悪化すること」だと指摘します。
「一見軽症に見えても、いったん悪くなりだすと、何時間単位で悪くなっていくというのは経験しています。最初は熱・咳が出るが、体はそんなにしんどくなくて、ご飯をしっかり食べていても、(その後)ぐったりして本当にしんどくて、動くのも嫌になって、動いたら息が苦しいという状況が危険なサインで。」(新型コロナウイルス感染者を治療 白野倫徳医師)
実際、タレントの志村けんさんは3月17日から倦怠感が出始め、その後、重度の肺炎と診断され入院しましたが、29日に死亡しました。兆候が出てから死亡まで12日でした。
重症化した肺炎患者の「治療の切り札」として期待される装置もあります。『ECMO(エクモ)』と呼ばれる人工の肺で、政府は装置の増産を最優先課題に掲げていますが、白野医師は『ECMO』を扱える医療スタッフの数に限界があると指摘します。
「機械は無いと始まらないので、増産はありがたいが、(ECMOを)扱うのはやはり難しい。2009年の新型インフルエンザが流行った時に、ECMOが良いらしいと聞いて、ECMOの使用経験が無いところまで一斉に使って、不適切な使用に繋がった事案もあったと聞いていますので。扱いに慣れたスタッフがいるのも最低条件だと思います。」(白野倫徳医師)
アメリカでは感染者が20万人を超え、中でもニューヨーク州では8万人以上が感染し、医療崩壊寸前の危機に陥っています。4月1日の政府の専門家会議でも、オーバーシュートと呼ばれる爆発的な患者急増が発生する前に、医療崩壊が起きる可能性を指摘しています。
「いったん(患者が)増え始めると、感染症は単純にちょっとずつ増えるものではなくて、倍々で4が8になって16になって32になってと増えていくので、凄く心配な状況です。イタリアと比べると医療機能はいくぶんましだが、(イタリアに)近い状況になる懸念はある。もっと強く危機感を持ってもらいたい。」(白野倫徳医師)
MBSニュース
最終更新:4/2(木) 17:18
MBSニュース
























読み込み中…