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<新型肺炎>献血にも影響 イベント中止や外出自粛で協力者数減 SNSなどで協力呼び掛け回復

4/3(金) 11:00配信

埼玉新聞

 新型コロナウイルス感染拡大によるイベント中止や外出自粛などにより献血者協力者数が減り、2月には一時、献血血液が必要な計画量を大きく下回った。3月に入って回復したが、埼玉県赤十字血液センター(さいたま市見沼区)は、病気やけがで輸血を必要とする患者のため「引き続き献血現場に足を運んでほしい」と呼び掛けている。

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 日本赤十字社によると、献血血液の確保に必要な献血者数は成分献血を含め、1日当たり約1万3千人。政府が感染拡大を防ぐためにイベント延期に言及した2月16~22日の1週間は、計画量の94・5%に、新型コロナウイルスの基本方針が決定した2月23~29日の週は90・6%にまで減少した。

 県赤十字血液センターによると、県内で1日当たりに必要な献血者数は約700人。所沢や川越、鴻巣、越谷、大宮、川口、熊谷の7カ所の献血ルームと、7台の献血バスで協力を呼び掛ける県内でも、2月25日~3月3日の献血確保量は、計画量の8割程度にまで落ち込んだという。

 同センター事務部総務課は献血バスの配車が予定通りに進まなかったことなどを挙げ、「企業のテレワークが進んだことや、イベントの自粛なども一因では」と状況を分析する。

 こうした状況に、日赤は3月2日、献血者の深刻な減少と献血への協力を呼び掛ける広報を発表。競泳の池江璃花子選手や女優の橋本環奈さん、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーらも会員制交流サイト(SNS)などで献血への協力を呼び掛け、反響を呼んだ。

 こうした呼び掛けもあり、3月上旬には献血者数は安定して供給できる水準にまで回復したという。「感染拡大の中、『何かをしなければ』と考えた皆さんが行動していただいた結果なのでは」と同センターは感謝した。

 川越市脇田町の「川越クレアモール献血ルーム」では、2月に献血者数が減少したものの、3月上旬までに回復。石井克明所長(47)によると、臨時休校の影響もあってか、献血ルームでは高校生の友達同士や親子の姿が。初めて献血に訪れる協力者も特に増えているという。

 石井所長は「協力頂く若い方が多くなっていると肌で感じる」と来訪者の変化を口にする。

 例年、繁忙期の年度末や年度初めに献血者数は減少する傾向にある。さらに今年は異例の状況となっており、どう推移するかは見通せない。

 献血で提供された血液は、血液センターで成分ごとに血液製剤となり、その有効期間は赤血球が採血後21日間、血小板が4日間と短く、日々、協力者が必要とされている。

 同センターは「輸血を必要とされる方のため、引き続き継続的なご協力を」と呼び掛けている。

最終更新:4/3(金) 11:00
埼玉新聞

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