【コロナショックが招く連鎖不況】
首都封鎖(ロックダウン)による経済損失は5・1兆円――。衝撃のリポートが市場で話題になっている。
1カ月にわたって首都封鎖された場合、東京都だけでマイナス5・1兆円に上るという。
第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏は、企業の平日の稼働率が日曜並みになると仮定して「首都封鎖」の影響を試算した。
「稼働率はマイナス58%となります。東京都の2019年度の実質GDPは106・4兆円なので、それをもとにすると、1カ月に5・1兆円が失われます」(熊野英生氏)
■東京・近隣3県封鎖で8・9兆円消失
さらに熊野氏は、東京都に加え神奈川、千葉、埼玉の3県が外出禁止など封鎖状態になると、損失額は1カ月間で8・9兆円に達すると試算した。
とんでもない額だが、リポートには次の文章が添えてある。
「この計算は、実はたいへん楽観的に試算していると思っている。実際の首都封鎖は、私たちの日曜日の生活よりもさらに息苦しいものになりそうなことが予想される。(中略)その打撃は全国とのサプライチェーンや交易取引を抑制させる。その波及効果は、ここでは考えていない」
1カ月の損失は東京都と近隣3県で10兆円を軽く超えるかもしれないのだ。
「今後は雇用を直撃する恐れが高まっています。2月の完全失業率は前月から横ばいの2・4%でしたが、3月、4月は新型コロナの影響が出てくるでしょう。特に心配なのは非正規の雇用調整です」(熊野英生氏)
売り上げ減少が直撃している宿泊・飲食サービス業の非正規雇用の比率は76・5%と高い。経営悪化を理由に放り出されるパートやアルバイトが続出しかねないのだ。
熊野氏は、コロナショックによるGDP損失額(1~3月)を3・8兆円とはじいた。東京五輪延期の「機会損失額」は2・1兆円。合計すると5・9兆円が吹っ飛ぶ計算だ。
そこに、新たに加わる「首都・近隣3県封鎖」の損失8・9兆円を積み上げるとトータル14・8兆円。15兆円近くが消滅してしまうことになる。
コロナ恐慌は避けようがない。
最終更新:4/4(土) 8:33
日刊ゲンダイDIGITAL




























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