「高校生の就職活動」が今年度から変わろうとしています。これまでは、“学校に来た求人票から1社だけ選ぶ”という特殊なルールが約60年も続いていたのです。将来を大きく左右する“企業選び”は、どのように変わるのでしょうか。
どこかぎこちないスーツ姿で歩く寺岡亮君(18)。通信制高校の卒業を控えた3月19日、入社試験の面接に臨もうとしていました。
「だいぶ緊張します。ここで決めたいと思っています。」(寺岡君)
そして挑んだ面接。その様子を覗いてみると…。
「人の役に立てる人間になりたいというのが一番にあります。」(寺岡君)
新年度まで約10日と時間が無いタイミングで寺岡君が面接を受けるのは訳がありました。
高校生の就職活動は高校3年生の夏休みからスタートします。ハローワークから学校に届く求人票を主な情報源として企業を選びますが、その数は1人につき1社だけ。形式上『学校の推薦』となり、採用が決まった場合はよほどのことがない限り辞退することはできません。1960年代から当時の労働省などの方針により続く制度で、短期間で内定を得やすいなどのメリットがあります。
しかし、今年3月に東京で開かれた高校生の就職活動を考える勉強会「高卒就職研究会」では、高卒で社会に出た若者から就活での不満が噴出しました。
「求人票が手元にあったのが3枚くらい。」(社会人1年目・19歳)
「(求人票に)書いてあるのは、数字。給料、休みの日数、何時間働くかしかない。」(社会人4年目・23歳)
「高校就職の仕組みって、凄く意欲ある高校生の足を引っ張っているんじゃないかと感じました。」(リクルートワークス研究所 古屋星斗さん)
学校を介すことで求人票も情報も少なく、「職業選択の自由」とは程遠いと感じていたようです。
寺岡君が通う「鹿島学園・大阪あべの学習センター」では、就活を専門とする民間企業に進路指導をお願いすることにしました。
【進路のアドバイスを受ける様子】
(就活アドバイザー)「工場・製造とか?」
(寺岡君)「(選択に)入れときます。」
(就活アドバイザー)「IT系は?」
(寺岡君)「無理です。」
「進学とかは積極的に動けるんですけど、就職はやれてなかった局面が多かったので、専門でやってらっしゃる方にご協力を仰ぎながらやった方が、より良い選択はできるかなと。」(鹿島学園・大阪あべの学習センター 宮本孝之センター長)
最終更新:4/4(土) 14:43
MBSニュース



































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