花粉の時期になると、花粉症の人はくしゃみや鼻水だけでなく、つらい眼のかゆみに悩まされる日々が続きます。ダメとわかってはいても、ついついかいてしまって止まらなくなってしまうことも・・・・・・。はたして「眼をかく」という行為は、眼にどれほどダメージを与えてしまうのか。しんかい眼科クリニックの新海篤先生がお答えくださいました。
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【この記事の監修医師】
新海 篤先生(しんかい眼科クリニック 院長)
獨協医科大学卒業後、獨協医科大学越谷病院に臨床研修医として勤務。同病院の眼科助教を経て、国際医療福祉大学熱海病院の眼科講師を務める。2018年11月に、静岡県熱海市にしんかい眼科クリニックを開院。日本眼科学会眼科専門医、日本抗加齢医学会専門医、光線力学療法(PDT)認定医、視覚障害者用補装具適合判定医師、身体障害者福祉法第15条指定医師、ボツリヌストキシン療法認定医。
編集部:
花粉症などで眼をかいてしまった場合、どれくらい眼に悪いのでしょう?
新海先生:
かいたときに黒眼の表面である角膜に傷が出来たり、白目の表面である「結膜」を傷つけてしまい、出血する可能性があります。また、細菌による感染症や炎症が起こることもあります。また、花粉症で眼がかゆいからとかいてしまうと、余計にかゆくなってアレルギー症状がひどくなります。
編集部:
傷がつくとどのような症状が出るのでしょうか?
新海先生:
角膜が傷つくと、痛い、かすむ、眩しいという症状が現れることもあります。さらにずっとかき続けて何度も角膜を傷つけてしまうと、角膜部分が白く濁り、視力障害が起こる可能性もゼロではありません。ただ、アトピー性の場合は別として、花粉症の場合はそこまでひどくなる方はほとんどいらっしゃらないと思います。
編集部:
細菌感染ではどのような症状が考えられるでしょうか?
新海先生:
手でかいたときに細菌に感染すると、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、いわゆる「ものもらい」になる可能性があります。ものもらいになると、かゆみなどの症状がありますが、花粉症による症状があるため、ものもらいとは気づかないうちに自然治癒してしまうこともあります。
編集部:
眼にかゆみがある場合は、やはり眼科に行ったほうがよさそうですね。
新海先生:
かゆみがひどいときは、ゴロゴロとした異物感や痛み、めやにを伴うことがありますから、早めに眼科に行っていただいたほうがいいと思います。また、角膜に傷がついている場合は、傷を治す専用の目薬があります。それを使ったほうが、傷が早く治りますし悪化を防ぐことができます。アレルギーを抑える目薬や飲み薬もあり、それを使えば新たな傷やものもらいなどを予防することができますしね。いずれにしても、眼のかゆみがあるときは、早めに眼科に行って症状に合った薬を処方してもらいましょう。
編集部:
アトピー性のかゆみのほうが花粉症より注意が必要なんですね。
新海先生:
そうですね。花粉症は時期的なことが多いですが、アトピー性のかゆみは季節は関係ありませんし、かゆみも強く出ます。アトピー性のかゆみの場合は、花粉症以上にかきむしるため、眼が外傷を受けたようになって、網膜剥離や白内障のリスクもあります。白内障には外傷性のものもあり、堅いボールが当たるなど強い打撲により水晶体が濁ることがあるんです。慢性的に強く眼をかいていると、打撲したときのように水晶体が濁って白内障のリスクが高まります。
最終更新:4/3(金) 10:30
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