ここから本文です

ブルックリン・ネッツ:新天地への移転から現在までの道のり【ビタラフ・アドル コラムvol.2】

4/3(金) 13:30配信

NBA Rakuten

前回は、ブルックリン・ネッツとブルックリン出身の伝説的なラッパー、ノトーリアス・B.I.G.(通称ビギー)の関係性を、ネッツが昨シーズンから着用しているシティ・エディション・ユニフォームに込められた思いと共に紹介した。今回は、かつてニュージャージー州を本拠地としていたネッツのブルックリン移転計画が浮上した2003年当時から現在までの歩みを振り返る。

ブルックリン移転のキーマンとなったジェイ・Z

ニュージャージー・ネッツ移転の話が最初に持ち上がったのは、ブルックリンで不動産開発を手掛けるブルース・ラトナーが、チーム買収に興味を持ち始めた2003年の事だった。ダウンタウン・ブルックリンを中心に事業を拡大していた彼は、当初からNBAチームの運営よりも、後にチームの新天地となるアトランティック・ヤード一帯の再開発に関心があった。

2003年当時のネッツは、ポイントガードのジェイソン・キッドを筆頭に、2002、03年と2年連続でファイナルへ駒を進めていた。その翌年、元オーナーグループから売りに出されていたネッツを3億ドル(約324億円)で購入したラトナーは、同プロジェクトを本格的に進める事となる。

移転計画のもう一人のキーパーソンは、有名歌手のビヨンセの夫としても知られるラッパーで起業家のジェイ・Zだ。ブルックリン出身で、前回紹介したビギーと同じ高校に通っていた彼が、ネッツのブルックリン移転に関する宣伝役として大きく関与していたのだ。

ニューヨーク州やブルックリン区の政治家と親密な関係にあったラトナーは、その権力を駆使して、半ば強引にバークレイズ・センターの建設とそれに伴う地域一帯の再開発に踏み切る。しかし、ラトナーの本当の狙いであるオフィスビル、マンション、ショッピングモールの建設を進めるにあたっては、地元住民の支持を集め、反発を和らげる必要があった。そこで彼は、地元出身でブルックリンに絶大なる影響力があったジェイ・Zを、当初からネッツの共同所有者としてグループに迎え入れていたのであった。

1/3ページ

最終更新:4/3(金) 13:30
NBA Rakuten

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事