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「今日できることは今日しよう」。教訓教えてくれたイタリアでのロックダウン生活のリアル

4/3(金) 11:41配信

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新型コロナウイルスが大きな被害をもたらしているイタリア。ウイルス感染危機のピークは、1週間以内に到来すると見られ、国内の封鎖は4月12日まで延長されました。国民は厳しい行動制限のもと、不要不急の外出ができません。今回は、イタリア・トリノ在住のフードライター・宮本さやかさんに、ロックダウン中の生活についてレポートしてもらいました。

トリノで引きこもりライフ

いつもはオシャレなミラネーゼたちと観光客で溢れるミラノ、そしてミラノを州都とするロンバルディア州が、2月後半から始まったコロナウイルスの感染拡大で大変なことになっている。3月31日のイタリア全国の感染者数は7万7635人、その約3分の1をロンバルディア州が占めている。死亡者の数もダントツに多い。ここ数日、新しい感染者の数が減少傾向にあるなど明るいニュースもあるけれど、南イタリアの州ではジワジワと増えていたりして、まだまだ安心できない。

食をテーマに活動するライターの私が、24年前から暮らしているのは、そのロンバルデイア州のお隣の、ピエモンテ州トリノ。地図で見ると、ミラノから左(西)にほぼまっすぐ、150キロ行った所だ。ピエモンテ州というと、イタリア最高峰の赤ワイン「バローロ」や「バルバレスコ」、そして世界中のグルメがヨダレを垂らす白トリュフの名産地として有名だ。でもその州都のトリノが、1861年にイタリアという国ができた時の最初の首都だったということ、その時の君主、サヴォイア王家の王宮群は世界遺産で、ちょっとパリっぽいバロックの街並みがとても美しいことなんかは意外と知られていない。

そのトリノで今、私は、引きこもりライフを送っている。コロナウイルス感染症拡大防止のために、イタリア全国がロックダウン中だからだ。

違反やウソの申告をしたら罰金

2月の後半から学校閉鎖や自粛要請など、小出しで感染封じ込めをやってきたけど、どんどんひどくなるばかり。ついに3月12日、イタリアは全国での厳しい外出規制措置が始まった。学校閉鎖が決まってから2週間後のことだった。

食料品店、薬局、新聞雑誌スタンド以外の商店は全て営業停止。郵便局や銀行は支店の数を減らして営業。バールやレストラン、ピッツェリアなどは全て営業停止。生活必需品以外の製造業などもおやすみ。市民は仕事に行く場合をのぞき、食料品など生活必需品の買い出し、健康上の理由以外では外出できない。外出する場合は氏名住所などと、外出理由を書き込んだ自己申告書を持ち歩く。違反やウソの申告をしたら罰金、または逮捕も含む軽犯罪とみなされる、

でも、食料品店も食糧生産業もストップしていないから、食材は何不自由なく買える。レストランは営業停止といっても、デリバリーはやっていいから、逆に便利になったとも言える(彼らの死活問題でもあるし)。むしろ暇で食べてばっかりいてやばい、と恐れる人は私も含めて少なくない。スーパーマーケットへ行けば生活必需品もいつも通り買えるから、トイレットペーパーも生理用ナプキンも大丈夫。

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最終更新:4/3(金) 17:36
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