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【日本株週間展望】足場固め、企業決算で悪材料出尽くしの流れに期待

4/3(金) 17:07配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 4月2週(4月6日-4月10日)の日本株は足場固めが予想される。新型コロナウイルス感染者数の増加や今期の企業業績見通しの悪化など、一つ一つの悪材料を確認しながら上昇をうかがう展開もありそうだ。ただ、今期の業績計画を出せない企業が相次いで市場に不透明感が広がると、再び株価は軟化する可能性は残る。

政府が取りまとめを急ぐ追加の経済対策は7日ごろに公表される。現金給付を柱に、財政、金融、税制を総動員し、過去最大だったリーマンショック時の国費約15兆円、事業規模約56兆円を上回る規模が想定されている。また、8日には中国湖北省武漢の封鎖措置が解除される予定で、経済活動再開に向けた兆しも出てきそうだ。

2月期決算の発表も注目される。6日にニトリホールディングス、7日にスギホールディングス、8日にウエルシアホールディングス、9日にセブン&アイ・ホールディングス、ローソン、イオンモール、ファーストリティリング(中間期)、10日に安川電機の発表が相次ぐ。

経済指標では、国内で2月の機械受注が8日に公表される。市場予想は前月比2.9%減(前回2.9%増)と悪化の見通し。海外の注目は、中国で10日に発表される3月の生産者物価指数と消費者物価指数。市場予想は前者が前年比1.1%減(同0.4%減)、後者が同4.9%増(同5.2%増)と悪化が見込まれる。4月1週の日経平均株価は週間で8.1%安の1万7820円19銭と反落。

《市場関係者の見方》

T&Dアセット・マネジメントの浪岡宏ストラテジスト

「引き続き新型ウイルス感染者数が注目されそうだ。発表が待たれる日本の追加経済対策は織り込み済みで、大きな株価押し上げ材料にはならない。企業決算は悪い結果の織り込み具合が適切かどうかの確認になる。武漢の封鎖解除は新型ウイルスに打ち勝った象徴ということで、立ち直りが早ければ上昇要因となる。政府が緊急事態宣言した場合もサプライズとはならず、むしろ感染抑制との認識が高まればポジティブに評価されて株価上昇となる可能性もある。日経平均の予想レンジは1万7200円ー1万9200円」

アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャー

「落ち着きどころを探す展開となりそうだ。政策期待で株価が戻りを示してきたが、新型コロナ感染の収束が見えない中で日本は特に政策に対する期待値が低下気味。悪化を示す見込みの発表予定の経済指標より、足元のほうが状況はさらに厳しくなっている。日本株は一番底で今期20%強の減益をいったん織り込み、現在はさらに減益幅が拡大するのかを見極めている状態だ。小売り企業の決算が出てくることから、経営者サイドが上期や業績ボトムの時期をどう考えているかが注目点。日経平均の予想レンジは広めの1万7000-1万8500円」

(c)2020 Bloomberg L.P.

Komaki Ito

最終更新:4/3(金) 17:07
Bloomberg

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